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＠駒場東大前・こまばアゴラ劇場 (1998/3/7-8 3ステ) 全自由 前売り2000当日2500
作：平尾くすこ 演出：源敬三
出演：沼尾恵子、大川明香、岸田俊徳、大山清美、尾崎左知、下村和寿
1998/3/8(日)晴れ 4:05-5:05PM 前方より 客席８割（50人）
客層：20ｰ30才代中心。女性過半数。かな。客入れ：特に誘導なし。
初見、大阪の劇団。演出は元・WAHAHA本舗の源敬三（うーん？）。'92年旗揚げ。
大川、沼尾の二人は、アメリカ村で街頭パフォーマンスを80回以上やったりと、い
ろいろ活動してるよう。文集みたいなリーフレット配布(16P）。どうも、一旦活動
を休止するよう。
舞台。雑貨などいろいろパックした帯が中央壁に吊され。あとはテーブルと椅子。
お話。互いに見知らぬ人達。道ばたで倒れていた女の子（沼尾）を助けた縁、とそ
の子の家で勝手にコンパ。目が覚めた女の子・亜加里はどうも記憶喪失。語る話は
奇妙な、３年間部屋にこもって外にでなかったなどとと。思い当たる者あり。彼女
はリボン、３年前？ネット上に発表した作品がセンセーション、が盗作と糾弾され
、消えていった子。亜加里はネットの、外の世界の軋轢に耐えられず、自閉にパソ
コンと酒な日々を送っていたのだ。最初は優しげに励ましてたお気楽な周囲も、逡
巡する彼女にいらつき、追いつめていく。と、突然切れる亜加里。対称な荒々しい
キャラやら、さまざま出現。そして語るのは、自閉を思い切り、バイトしてた先の
彼のこと。と突然ＯＬが自分の彼氏だと怒りまくり、その姿から亜加里は男にして
しまったこと、忘れようとしていたことを思い出して・・。
同じ台本をダブルキャストで。今回は、線がほそそうで女の子っぽい沼尾さんが主
人公の「見て、私の生まれたての姿を・・編」。もうひとつは、ぽんぽんとテンポ
よく大阪弁を繰り出す、大川さんが主人公の「大韓民国、危機一髪 編」。全然違
うキャラクタなんで、どうなるんだろうって感じ。わけわからんタイトルにはクス
リ笑いねこ。
おとぼけと真摯さと。ありきたりなサイコ・サスペンスにナイーブな心情。演出い
ろいろ。乾杯合図にキャバレーなＭＣ、いろいろＳＥいれたり。わかりやすいので
そこそこ笑いの客席。ねこはうーん、もひとつ。笑いに照れやつっこみがほしい。
展開はちと唐突、強引にラストにもってく感じ。前半のシーンを刈り込んで、後半
をじっくりとやって欲しい。亜加里とその他大勢の印象もあり。個々の絡まりをも
っと入れ込んで以下同文。
役者。沼尾さん。懸命な姿に迫るものあり。泣くんだものいたいけ顔で。こまっち
ゃうねこ。幾つかの人格が現れるとこは、思い切りの良さが○。大川さん。普通な
感じと、繰り出す大阪弁のテンポ、愛嬌の良さが○。