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＠新宿・THEATER/TOPS (1998-4/28-5/3 7ステージ) 全指定前売り3500当日3800
作：岡本螢 演出：宮田慶子（青年座）
出演：二瓶鮫一、重田千穂子、相島一之
1998/4/30(木)晴れ 7:30-9:00PM 前方より 客席ほぼ満員(140人)
客層：学生風〜初老カップルまで、やや年齢層が高い老若男女。女性過半数。
客入れ：ポスター。重田さん、相島さんが出演しているTV番組掲示で客寄せ。
年一のシリーズ。今年は役者名みただけで、親しみないい感じな組み合わせ。
舞台。昭和30年代の、今も江東区あたりにありそうな、日本家屋。つくりこんだ懐
かしさと生活感が嬉しいねこ。上手、風鈴を吊った窓、壁の外には鉢植え。中央、
お茶の間。籐製の枕、木の踏み台、ジャイアンツ選手の巨大ポスター、座椅子、ち
ゃぶ台、タンスの上に小さな仏壇と遺影、鴨居に勲章？と賞状、ごちゃごちゃ置い
た棚。襖障子の戸口からは、二階への狭い階段と医院の一部。上手、狭い廊下の奥
にはちゃんとトイレ、「節水」の張り紙。廊下を挟み、お茶の間の隣は台所。奥を
覗くと小さな流し台。しなくてもいいのにな、凝り方が◎（美術：横田敦美）。
お話。初老の鍼灸医師（二瓶）は、三十路の娘（重田）の会わせたい人を明日連れ
てくるに疑心暗鬼。娘の幼なじみ（相島）・医師のなぜかお気に入りは、いろいろ
と勘ぐるからよけい。久々に帰宅した娘から話を聞いてみれば、まあ不倫より困る
ような、親子にとっては、な相手で。
まるで落語なおかしさ、人情噺なほろり。なんかとても好きねこ。ちとデフォルメ
したキャラと絡みが○。自分勝手なんだけど、情には脆い、似た者通し親子。常識
あるけど、気が弱いのが困り者な幼なじみ。シリアスになろうも、横道に行ったき
りの呑気な２人（二瓶、相島）の会話は、まるで熊と八五郎。娘のおかみさんな突
っ込みがいい具合。相島さんのとほほ演技が出色。二瓶さんのいい親父してる親父
な味わい◎。微笑みねこ。どたばたしながらも、互いに気遣う心を通わせ、ちゃん
といいお話にしてて○。親しみと愛情がもてる舞台、広くオススメしたいねこ。