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＠浅草・アサヒスクエアＡ (1998/12/10 1ステージ) 全自由前売り当日共3000
プロデューサー：市村作知雄 舞台監督：岩下陽子 照明：田島佐智子
出演：飯島永美、井手茂太、野村誠（＋演奏：片岡祐介、林加奈、山辺義大）
1998/12/10(木)晴れ 7:35?-8:55PM(1'20) 中央桟敷より 客席超満員(310?)
客層：老若男女。ホントに幅広く。女性過半数。
客入れ：フローリングの広いフリースペース。コの字に客席配置。桟敷100?椅子
200?かな。製作の人（よくダンス公演で見かける方）がこまめに誘導、席増設。
フリードリンク支給があったとか、そうなの?、ねこもらわず終い。
路上で絵を描いたりなパフォーマンス「あおぞらアート」の飯島永美、ダンスカン
パニ、イデビアン・クルー主宰、ソロダンスは都内初の井手茂太、ミュージシャン
・野村誠のまったくの即興コラボレーション。
舞台。上記のように横長のフリースペース。中央壁際にお絵かき場所。手書きの額
縁・キャンバス、周囲は画材道具一杯。壁にはでけえロール紙、その他大小の無地
色違いの紙キャンバスが貼られ。下手は演奏場所。グランドピアノ、エレキギター
の足下にはピアニカ、木琴、お風呂遊び道具、ゴムホース、紙など楽器のみならず
、音がでるもので一杯。
自由で自在、リラックスした雰囲気も楽しい即興パフォーマンス。野村さんら４人
のミュージシャンがピアノ、ギターから音がでるものなんでも音楽。それに乗って
のダンス、背景で飯島さんが思いつくままにでかい紙に絵を描いてく。門切りにそ
れに留まらない、囚われなく器用でかっこいい日本の若者達。音楽したかとおもうと
、ペインティング、と思うとダンスとくるくるりんと役割を変えて演じる各人。井手さん
のピアノでみんな踊るなんてのもあって、珍し楽し。
４人のミュージシャンの紅一点、眼鏡の子が面白い。飯島さんに服に描かれちゃっ
たのを期に?、絵筆をもって（ねらい甲斐のある?）井手さんを追いかけ回し。する
すると逃げる井手さんがおかしい。後半では、空手技で迫り仕掛けたり。彼女だけ
でなく、三人はそれぞれ悪戯なちょっかいなセッション。さんすくみはこの舞台では
逆説な言葉ね。
眼前にみる井手ダンス、ああ嬉しいねこ。関節多数な柔軟さ、と思うとスピーディ
な切れ味を随所にみせて◎。音楽にも敏感に反応、緩急自在。ちょっと動くだけ
でも、ダンス音痴ねこにもすごいとわかるのだから、ホンとにすごい。
主な展開（パフォーマの行き交いは多々終始。印象に残ったもののみ記載）、
・井手さん以外、飯島さんとアシスト２、野村さんと協演のお兄さんお姉さん４がぶ
らり登場。こんにちわあいさつ。ヒューヒューとホース廻し。飯島さんは椅子描き
はじめ。で椅子の歌演奏。野村さんが座ったりしてちと困ったりな飯島さん。動き
を感じさせるペインティング。と、井手さんがただ横切る。
・井手さんひらひらとダンス。寝る、ブルー照明、うだうだする、正座して鎮座。ピ
アニカの音にしなしな。井手さんもピアニカ演奏、なんかちょこらんと愛嬌な仕草
飯島さんは、みかんとおぼしき絵を描いてる。
・野村さんのなんか現代音楽ちっく、じゃないの?コメントにますますそんな音楽に
飯島さんは巻物なキャンバスを送りながら、延々絵を描き。けちゅ、けちゅと声を
パーカッシブに演奏。ケ長調！？の野村さんはジュークと共にリズミカルにクラシ
ック・ピアノ曲演奏開始。井手さんは乗り乗り、おしゃまな動きでダンス。ミラー
ボール照明の下決めポーズに場内拍手。バイバイとなんかかわいい仕草で手を
振り、ドアから引っ込み。
・延々巻物、なんか桃みたいの描いたりする飯島さん。井手さん、ミュージシャンを
指揮する振り、繰り出される巻物にも指揮仕草、してくすくす笑いの場内。
・床を叩きながら、アヒルダンス。ミュージシャンと飯島さんも連なって行進。
・井手さんのピアノ伴奏、いったんやめて、野村さんらにどうぞどうぞと促されて本
腰。井手ピアノに乗って、ミュージシャンと飯島さんら踊りまくり。
・井手さん床をはうような動き。後ろでは互いの服や帽子にペインティングし合い。
ミュージシャンの女の子はパンツ（ズボン）に描かれて、高かったに〜とがっかり
・お風呂遊びアヒルをキューキュー鳴らしながら、踊る井手さん。決めてくれて気持
ちいい動き。パンツに描かれたさっきの子が２本の筆をもち、井手さんをねらって
追いかけ回し。踊りながら、またするする逃れる井手。場内から拍手と笑い声。
フラフープを回したりしながら、また逃げる井手。まあ器用な動きだこと。
・カシオ？のギター、リズムボックスからロックンロール。飯島さんはロール紙に家
と庭を描いてる。どことなくラヴェル風だったり、Ｓライヒ風だったりな演奏。ミ
ラーボール入れたり照明。井手さんは踊り、鎮座、また踊りと自在。飯島さんは
井手さんと思われるダイナミックな輪郭画を描いてる。
・流れるようなムーディだったり、二人でピアノ乱れ連弾したり。呼応して踊る井手
さん。黒帯を結んだ、さっきから井手さんを狙ってる子が空手技でいどみかけ。
曲は黒猫のタンゴ。曲に乗りながら、するすると動く井手さん。
・照明ブルー、うす暗く、夜な。どこかカリプソな曲調で。井手さんは沈思黙考のポ
ーズ、床をはったり、寝てしまったり。
・ホースをヒューヒュー、井手さんも鳴らしながらミュージシャンは中央に集合、
暗転。でおしまい。