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＠中野 ザ・ポケット (1999/7/20-25 9ステージ) 全指定 前売・当日共2800
作・演出：保井 健 舞台監督：杉野信之 照明：菅原達夫 音響：小沢高史舞
舞台美術：小林央枝 宣伝美術：原昌巳 音楽：井上英昭
コンディショニングトレーナー：高橋健太郎 制作：山井儀
出演：
石原英一：タマ
岡本博幸：フルオ
土屋良太［元劇団３００］：ザッコ
中野英樹［元南河内万歳一座］：キン（キャプテン）
原 昌巳：クズ
樋口浩二［元劇団３００］：ツヨシ（社会人チーム纏め役）
保井 健［元南河内万歳一座]：キダ（気が短い人。捕手）
渡辺一心：マサ（太ってる人）
森本研典［１９９Ｑ太陽族］：監督
1999/7/25(日)晴れ 5:05-7:10PM(2'05) 前方より 客席７割(110人)
客層：20-30才代からおじさんおばさんまでな老若男女。女性過半数。
客入れ：指定でもあるし、特記無し。折込パンフ。役者それぞれの紹介に高校時代
と今の写真掲載。森本さんが、なんか変わらないんですけど。冒頭とラストに井上
英昭？さんの切ない曲を挿入。小田和昌・髣髴の声と歌詞○。
元３○○、南河内万歳一座の役者達が旗揚げした企画集団。「青さん家の奥さん」
で麦酒をやたら持たされる若い店員を演じていた、保井 健の作・演出。
舞台。狭い場所に野球練習場。正面にトタン壁とその向うに通路。上手に屋根付、
下手に屋根なしのネット。下手には用具入れのスティール物置。へこんだベンチが
妙にリアル。床は固めた土くれ状。レーキ（均すやつ）もちゃんとあり。
お話。草野球チームを組んでいる彼らは、元は高校野球部の仲間たち。連勝と成績
はいいが、休日の練習がしんどいと不満、苦労に疑問を抱くものもいる。うちこみ
熱中している仲間との気まずい関係がしばらく続いていた。それは高校当時ばらばら
になりかけたチーム、そして挫折したノーコンピッチャーのことを彼らに思い起こさせ
ていく。実は、その日改めて母校の練習場に集合したのは、急死したそのピッチャー
の弔いがため。彼らは今の苦しみと不安を、逝った者とかつての自分達に重ねていく
のだった。
まっすぐ、真摯な男芝居。ホン、演出とも捻らず、役者自身の個性で彩っていく。
言葉よりも、気まずい目線やら仕草、在り様で心中を伺わせる。回想場面は行き来
したりせず。じゃれるよに遊ぶとこを若干挿入。普通で面白みに欠けるけど、素直
らしいとこは、これはこれで好感ねこ。長めの上演、キリキリした場面が多いこと
もあって、ちと疲れねこ。
役者。土屋さんの醒めた感触。原さんの力が抜けた様。が印象に残ったねこ。
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