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＠渋谷 Ｘｐ (2000/2/6 1ステージ) 全自由前売り3,300円 当日3,500円
原作：キャサリン・ダン（「異形の愛」 訳：柳下毅一郎）
構成・脚色：高階經啓 演出：阿部一徳[ク・ナウカ] 音響：千田友美恵
出演：阿部一徳 ギター：岩田浩史
2000/2/6(日)晴れ 8:10?-10:20PM(50/休15/50） 後方より 客席満員(130？人）
客層：20才代中心に幅広く。仲間連れの人達が多そう。女性過半数。
客入れ：フードバーでの公演。チケットはコースター。４，５人掛けのテーブルが
とりどり。満員の今回。バーカウンター、後方ソファでみる客も。空席への誘導は
なし。まあ、まったりいきましょうと飲んだり食べたり、しゃべったり。
折り込みパンフ。一人で多人数を演じるので、一言でもキャラ説明がありがたし。
昨年公演の再演。クナウカ公演にて、ムーバー美加理の太夫役である阿部一徳の
語り一人芝居。
舞台とか。テーブルごちゃごちゃのバーホールの先に舞台スペース。衣装なし、
カバーオールな普段着で。前説。クナウカのチベット公演は高所で大変。ほとんど
宣伝しなかったのに満員で嬉しい。これは演劇じゃない、しゃべり続けるだけ。
想像力のある人のほうが楽しめるかも。自由に目を閉じて聞いてもらってもいい。
バーカウンターの客列が捌けたところで、ギター曲にのって語り始め。
お話。フリークス一家の愛の大河ロマン。斜陽の移動サーカス一団。団長が考えた
のは、妻にあらゆる毒薬、果ては放射線を当てて、人為的にフリークスを生ませ、
見せ物とすること。長男・アルチューロ、腕、脚がなく、手足が直接胴体について
いるアザラシ人間。美人姉妹エリー（長女？）とイフィー（次女？）、シャム双生児。
語り手の三女・オリンピア。せむし少女。そして、一見普通のなり、実は
素晴らしい”能力”をもつ、次男・チック。兄弟達は見せ物サーカス一団のスター
となり、奇形であることに誇りと優越感をもっていく。そんな彼らの前に、手足を
切り離し、奇形を作り出す身障カルトの事業家が現れて・・。回想劇の形をとり
現在と過去を行き交いながら進行。
濃い原作の魅力にわくわく。加え、阿部一徳の声の魅力。老若男女の声色、剛柔
強弱自在さな変化に引き込まれるねこ。演技は軽く、手を動かし振り返る程度と
抑制。あくまで言葉を尽くして、物語る姿勢が成功と思うねこ。ギターは出過ぎず、
ブルースやらいい感じにサポート。薄暗がりに豆電球がいくつか下がる、夜会な
会場もまた、秘めやかな雰囲気を添えて○。
次回は６月、オリジナル作を語るとか。
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