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＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場（2005/5/4-8 7ステージ)
http://www.letre.co.jp/agora/index.html
全自由 前売当日共2000円
作・演出：浅野晋康 音楽：桜井圭介
舞台監督：佐藤太治 照明：多賀啓二 音響：都築茂一 美術協力：遠藤智林
宣伝美術：mee.takamaya reiko 小道具：矢野愛 制作：笠木泉ほか
劇団公式ＨＰ http://homepage3.nifty.com/alltwostep/
出演：
笠木 泉：自警してる主婦 なんか煙たがれている
本多麻紀：自警してる主婦 週末は東京で出会い系SEX
高山玲子：地元の地味な子（役だっけ？）
柳沢茂樹：野球ユニホームの地元の人
南波典子：企画者ビデオプロデューサー（役だっけ？）怒ると怖い
井苅イガリ：同上覆面カメラマン（役だっけ？）
関 寛之：流れ者 はげ頭が特徴 失踪した恋人を捜す
足立智充：流れ者 元はげ君の恋人 両刀使い
いせゆみこ：原色服のイカレた女性 両刀使いの流れ者とSEX三昧
佐伯 新：地元の小学校教師 イカレた子と生徒時代SEX三昧、未だ執着
2005/5/5(木)晴 2:05-3:50PM(1'45) 後方より 客席満員(70人)
客層：20-30歳代中心に幅広く、男性過半数。お友達関係が多そう。
客入れ：通常の雛壇に千鳥配置の椅子席。やや後ろで全体を俯瞰した方がいいかも。
折り込みパンフ。A5 3ページ。挨拶、スタッフ、予定。稽古期間と時間を書いて
いるのが珍しい。1ヶ月、100時間とか。次回公演。10/20-23＠三鷹市芸術文化セン
ター「ラブストリームス・ノートブック」 物販。上演台本500円。
初見。宮沢章夫の舞台関係役者が出演。なお、奇をてらったタイトルは、直接に
内容と関係なし。
舞台。真っ赤な床と中央を開け、両袖に円弧を描く白壁。映像でなく、終盤シル
エットを投影。調度はシンプル。中央開口部ラジカセ１と、下手の小型テレビデオ
（インタビューのライブ映像用）が常駐。ほか、一人用ソファ椅子など持ち込み式。
お話。関東圏地方都市。面白くもない日常に、若者は倦怠、主婦は冒険。なんて
秘密をやってきた胡散臭いビデオクルーにはなぜか告白。流れてきたホモカップル
両刀の一方はイカレた女子と意気投合なんだか、セックスマシーンとされ。置いて
きぼりのホモ片割れは、しだいにイカレていく。一方、イカレた女子には粘着に
つきまとう、肉体関係済みの教師あり。うざいんですけど、まじで。でも教師は
馬耳東風。中途半端な田舎故の苛立ち、けだるさ、疎外感を、流れさる日常に
淡々と、時々暴力とかわいげ混じりに描く群像劇。
スピードとグルーブ感、かつ子細な描写もとちと欲深。役者芝居中心に素材を造り
こみも、統一感な煮込み具合がもひとつ。もっとできそうなんになあと惜しいと
思うねこ。いせさん、柳沢さんら現代口語の会話は立て板に水、スピードとグルー
ブ感たっぷりで楽しいところ。これで、登場人物の気持ちがもう少し沿っていたら
、と思うねこ。言葉のほとんどは無駄、なれば少しのため息にこそ、人となりが
映せるのではないかしらん。
全体は少人数毎の関係性スケッチが緩急リズムで構成され。通常速度の現代口語
会話も小気味よい運び。より丁寧に描くけど、役者芝居に負うところが多い印象。
個々の繋がり、全体構成には時折すきま風が感じられ。演出の工夫がもっとほしい
ねこ。
役者。佐伯さん、いせさんの身体（有様と動き）がともにインパクトあり。芝居も。
笠木さん。緩そうな仕草と尖った物言いのギャップになんか困惑するねこ。
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