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 劇団 印象-indian elephant- 第十回公演「枕闇(まくらやみ)」
 アリスフェスティバル2008参加作品

 @新宿 タイニイアリス(2008/9/5-10 10ステージ)
 http://www.tinyalice.net/top%20botom.html
 全自由 前売2300円 当日2500円
 象割=受付にて「象」が確認出来たら300円キャッシュバック!
 仏滅割=9/8(月)仏滅につき-100円 平日昼割=-200円
 学割=学生証提示で-300円  各種割引き併用OK

 作・演出:鈴木厚人 舞台美術:坂口祐 舞台監督:川田康二
 照明:志田順一[架空畳] 選曲・音響プラン:勝保あや
 宣伝美術:大野舞”denail” 小道具:湯田昌次[湯田商店]、岡武徳
 制作:北野絢子ほか プロデューサー:まつながかよこ
 主催:劇団 印象-indian elephant-  http://www.inzou.com/
 出演:
 竹原じむ[フルタ丸]:音羽灯成(三度の飯より本好き)
 加藤慎吾:音羽冬朗(怪しげな灯成の兄)
 山田英美:砧華衣子かいこ(灯成の恋愛下手な恋人)
 斉藤真帆:砧繭子 まゆこ(華衣子の妹 恋愛指南)
 片方良子:家守ミツコ(華衣子・友)
 岩崎千帆:長名カンナ(華衣子・友)

 毎陽子 :毛夢子
 岸宗太郎:夢虎道
 前田勝[ハっちゃん]:鬼夢知
 最所裕樹[エスキューブ]:皆夢

 2008/9/5(金)曇 7:35-9:04PM(1'28)前方 客席9割(40人)
 客層:20才代中心、男女半々。団体友達関係とか多め。
 客入れ:ひな壇に座蒲団追加・座椅子5列。後方のが見易いだろうけど、座り芝居も
 多いので、前も悪く無し。折り込みチラシ少々、パンフA5 3ページ。挨拶、写真付
 配役、スタッフ。次回公演。3月上旬新作?。来年10/30-11/3@吉祥寺シアター
 「父産 とうさん」再演 カーテンコール1回1分。 物販なし。

 劇団名の当て方、漢字二文字の意味深タイトル、グラフィカルで部屋に飾れる幻想
 チラシ、それと街の噂ら色々動機に初見ねこ。

 舞台。白いワンルーム。正面一面にカーテン。壁の小さな置き棚に文庫本、アール
 デコなライト。下手奥、アーチを描く出入口。手前上部になぜか小窓、からくり
 演出?。

 お話。読書依存の男の木訥さにひかれて交際も、愛されてる実感が沸かない女。夢は
 現実の写し絵という、私の夢を見ないと殺すとついつい押し付け。追い詰められた男
 は不可思議な夢を見る、出会う?。そいつらは大好きな本だけでなく、実感ってヤツ
 も奪ってしまう。夢は現実を映し、現実は夢に奪われていって…。秘密あり、ラスト
 は人に話さないでという、シックスセンスなサイコホラー。

 本の虫男と悋気なさびしんぼう女な日常から広がる妄想が楽しく、切ない。現実と夢
 が交錯。本・作家作品と読者の空想な関係を含め、拡張。温もりは体温のことじゃ
 ないと孤独から希求する思い、気遣う恋人や家族の愛情を、ままならぬ醜いさだめに
 立ち向かう中描いていく。愛するもの・本、恋人を奪われる喪失感、遠く離れて美し
 くなる追想の悲しみら、残酷な重層が胸を打つ。
 
 重めなホラーも笑いをところどころちりばめ。ご当地新宿二丁目にからめたキャラ、
 「変態」の多義とか愉快なところ。人間と夢の蝶の隔たりを可視光の範囲で語ったり
 などユニークも、突飛でピンとこず。舌足らずなとこ、とくに終盤が気になり。想像
 で補完しながらみるねこ。

 落ちものなど、思いをイメージ化する仕掛けあり。蜷川幸雄好き?。ラストに視点の
 逆転があり、切なさ噴出。それまでを濃縮還元したよに意味深く、美しい美術転換も
 あって感涙ねこ。

 役者。全体力み勝ち、初日だから?。ぎらつきながら、寂しげな加藤慎吾さんが印象。

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