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 イデビアン・クルー・オム「大黒柱」

 @新百合ヶ丘 川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(2008/12/18-20 4ステージ)
 http://kawasaki-ac.jp/index.html
 全指定 前売4000円 当日4500円

 振付:井手茂太 照明:齋藤茂男 音響:島猛 美術:伊藤雅子
 舞台監督:大川裕 宣伝美術:川村格夫 制作統括 大久保聖子 制作:友井まどか
 制作協力:days 主催:川崎市アートセンター、NPO法人アートネットワーク・
 ジャパン 平成20年度文化庁「芸術創造活動重点支援事業」
 出演:イデビアン・クルー・オム
 佐伯新(主任)、小山達也(アニキ分 ギターソロ)、佐藤亮介(ミドリの作業服)、
 中村達哉(白セーター?)、原田悠(一番若そう?)、
 松之木天辺(紫のはぐれもの)、井手茂太(黒のぽっちゃり)

 2008/12/20(土)晴 3:08-4:19PM(1'09)前方下手 客席8割(110?人)
 客層:20-30歳代中心に結構中高年。女性過半数。
 客入れ:ぽちぽちと空席、後方に追加席。あと、階段座布団席あり。北口の坂を
 下ればよいのだけど、駅前からぱっと見わからないのが難点劇場。折り込みチラシ
 極厚 手が痛いですよねこ。パンフ A5 3ページ。なんとかな人を埋めるイラスト
 スタッフ、出演者。予定。次回公演。3/14-20 井手茂太振付 タイ人ダンサー+
 斉藤見音子ほか「コウカシタ」@あうるすぽっと イデビアン・クルー 8月本公演
 カーテンコール3回2分。
 
 舞台。天井高さの末広がり・木製角柱がどかんと中央起立。やや下手に傾いで、床の
 同心円模様から半径線が上手に延び。他は劇場素舞台。

 構成。ガテンな職人達、作業主任、本社設計の共同作業にとりどりの思惑、関係性。
 昼はラテンで時々ユニゾン、夜になればジャズ、酩酊に気怠く床ダンス。飛び道具
 キャラとしてふんどし一丁、むっちりかわいくアプローチ付き。

 ガテン現場のあれこれをダンスめき。ラテンのリズムにのって、ユニゾンで作業、
 仕草と目線で思惑と関係性。本社の人間がやたら麻痺、主任が心配性に歩行と棒立ち
 ガテンに男子な交情とか、ありげを針小棒大化。式典あいさつで睡魔とろけるガテン
 とか、いろいろと愉快に展開。しかし、なんといっても井手さん、松之木さんのふん
 どし男子兄弟が衝撃的(笑)。前者の可愛げ、後者の男気ばかりが思い出されるねこ。

 覚書
 ・ガテンな職人2人が舞台幅に糸を渡し、もう1人が弾いて白くライン残し。上手から
  柱に向かい、本社設計・ヘルメット作業服1が歩行。ガテンは壁をねじ止め、
  ドリルを後頭部に当てられて仰け反り。歩く速度を速めてクラップ入れ。縦横に
  ライン引き2回ほど暗転、白線がフラッシュ。隅が気に掛かって複数でみたり。
  リズム高揚して始業ベル。

 ・ラテン♪。作業・主任がうろうろ。数人でユニゾンで歩行。主任、腹痛。紫T
  シャツがちょっかいを出す。柱と隅を気にする主任を先頭に、V字体制の7人が
  いったりきたり。

 ・無音。乱調子の後、横並び。紫Tシャツが従わず、しぶしぶ彼に合わせて再整列。
  並んで、腰を小刻みにフル、中腰でスケートめいた動きとか。
 ・照明を落とし、横から照明。柱の影が日時計を移動する。気怠いナイトムードの
  音楽。ゆっくりと歩行。トランペットがむせび泣き、黒のむっちりが激しく動き、
  回転など。主任にちょっかいを出した者は、そのまま壁にぶち当てり。気怠く、
  床に寝る。黒のぽっちゃりは屈曲まじりに動き。

 ・照明明るく。ためて跳ねるユニゾン。主任は歩行後、跳びはね。ガテン4人は匍匐
  前進。主任と紫Tシャツはぐるぐる。壁と柱にくっつくガテンが各1人。
  紫Tシャツと黒のぽっちゃりが競歩にキビキビ歩行しながら、周回。乱調子に
  なって、また歩行。舞台前へ。1人は壁に貼り付いたまま。

 ・しばしの間。壁に貼り付いた者の脇に主任付き添い。まあ何をするでなく。
 ・照明を落とし。壁に貼り付いたガテンは煙草を吸い。兄貴分のむせび泣くエレキ
  ギターソロ。サンバのリズムがミックス。歩くにつれてコード延長やら、アンプを
  移動させる若いガテン。上手、本社・作業服がめくる図面が壁に大写し。なぜか
  ガテン男の写真が1枚入っていたりで戸惑い。大砲の図面ですか?。本社・作業服、
  麻痺。

 ・帰ろうとすると、ふんどし一丁の黒ぽっちゃりが立ちはだかり、その後方には
  しっぽのように赤ふんどしを伸ばした、これもふんどし一丁の紫Tシャツが仁王
  立ち。黒ぽっちゃりは愛らしく、腰をくねくね、小動物めいてちょこ走り。梯子の
  御輿にのって主任が行きすぎる。ロシア風の曲、歓声が高まり。黒のぽっちゃりは
  寒いのか、震えはじめ。あろう事か、梯子のたんかで救急車と運ばれてしまう。
  赤ふんどしは仁王立ちして、微動だにせず。

 ・ドーンと落下音がして静寂。暗転にラインが光り、赤ふんどしは不敵な笑みを
  浮かべ。
 ・下手に椅子を3×3列並べ、マイクスタンドをもってきて、落成式かなんか風。
  赤ふんどしはそのままテープカットのテープとなり。何処に座るかで落ち着かない
  ガテン達。主任がくると気を遣いまくり。主任の挨拶。1234=フォ〜の声で
  ムーディな曲が入り。眠気を誘う挨拶は、エコーやらリバーブやら。椅子から
  崩れていくガテン達と気合いをいれる本社作業服。テープカット、気のない拍手、
  去る赤ふんどし。椅子ダンス。起つ揺らぐ延べる。もたれかかって、椅子を舟よろ
  しく漕いで去るガテン達。残された主任は漕いでも前に進まない。3人が回って
  きて、行き過ぎる。主任は全然進めない。歓声が高まる、落下音で静寂。諦めて
  去る主任にハンカチを差し出すガテン1人。

 ・黒のぽっちゃりソロ。2人、3人のユニゾンでグルーブを高めてダンスめき。暗転に
  ラインをフラッシュして終い。

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