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＠三軒茶屋 シアタートラム(2009/8/21-31 17ステージ)
http://setagaya-pt.jp/
全指定 前売り6300円 当日トラムシート？円、立見席4200円
原作：伊坂幸太郎（文春文庫刊） 脚本・演出：和田憲明
美術:長田佳代子 照明:佐藤公穂 音響:遠藤宏志 衣裳:牧野純子
演出助手:田中麻衣子 舞台監督:安田武司 制作:馬場順子
宣伝美術:タカハシデザイン室 宣伝写真:二石友希 宣伝衣裳:牧野純子
宣伝ヘアメイク:荻野明美 プロデューサー:石井久美子
企画協力:文藝春秋 http://www.bunshun.co.jp/
企画製作:石井光三オフィス http://www.ishii-mitsuzo.com/info.html
出演：
香川照之 ：千葉
中川晃教 ：阿久津
鈴木省吾 ：同僚
ラサール石井 ：藤田
2009/8/30(日)小雨 6:03-8:24PM(2'12)中段上手 客席超満員(260人)
客層：20才代後半？中心にほぼ全員女性。お友達連れ多め。
客入れ：バー形式のトラムシート20＋両脇通路に立見20人。主宰事務所で当日券事前
予約(整理番号発行)ができる模様。折り込みチラシそれなり。パンフなし。
物販。パンフ A4 26ページ 1000円。挨拶、役者インタビュー中心。劇中使用曲を
紹介すればいいのに、キャラメルボックスみたいにと思うねこ。「雨に唄えば」ほかの
女性ヴォーカルは、noon だよね。
カーテンコール4回9分。3回から挨拶。総選挙、台風と疾風怒濤の中感謝(ラサール）
、ですます調で感謝(中川)、皆さんは「見送りです」とウィットで感謝(香川）、
シンプルに感謝(鈴木）。花束を渡し損ねた女性がいたこともあり？、4回目。係員に
引き留められると大ブーイング。ラサールさんの厚意で渡したのは香川さん。
伊坂幸太郎の原作をウォーキングスタッフ・和田憲明の脚色・演出にて。ベテラン＋
ストレートプレイ初舞台の中川君の野郎キャストにて。
舞台。どこぞの空倉庫を隠れ家に仕立て上げ。いずれもリアルな造形で建て込み。
下手、鉄階段から2階入口。そこから横に通路、下手から舞台中程に降りる階段。
鉄板の床、下手からミニコンポをおいたサイドボード、中央ラグ上に安い応接セット
、上手に熱帯魚水槽。後方下手にシースルーの喫茶店ドリンク冷蔵庫、には缶ビール
とコーラ沢山。後方壁は鉄板の大引き戸、大きく外に開くことができ。
お話。死神の仕事は、その人間の死を実行するか否かの判断すること。期限は7日間。
今度の相手はヤクザ、即断のはずだったのだが…。人生に疲れを感じている任侠と、
彼を慕いつ、とある事情から憎む舎弟に心引かれ、惑う死神を描く人情芝居。
おじさん達がほほえましくて素敵。ハッピーにはならない展開なのにとても清々しく
、ほろりきちゃうねこ。いつになく凄みを効かすヤクザ役・ラサール石井。情に長け
た内面とも人間味ある好演。ローリングストーズに顔緩みっぱなしの音楽大好きな
死神役・香川照之。飄々と大まじめにずれた物言いが可笑しく、揺れる心象にクール
も暖かい人柄(人間じゃないけど）を覗かせて魅了。狂犬スピッツなキレる芝居が
意外な、舎弟役・中川晃教。揺れる心を瑞々しく演じて、女子の心をくすぐり。歌は
ないけど、誠実な芝居に改めて好きになったファンも多いのでは。男芝居常連、鈴木
省吾。ハードボイルドに、ウィットもちらみせて決め。
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