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＠吉祥寺 吉祥寺シアター(2009/10/2-8 9ステージ)
http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/
作・演出：鄭義信 舞台美術：磯沼陽子 照明：増田隆芳 音響：藤田赤目
作曲：久米大作 振付：吉野記代子 衣装：鷺典子 舞台監督：吉木均
宣伝美術：タメ 制作：落合直子 プロデューサー：勝田安彦
出演：
村松恭子 ：麻美(衣裳）、校長先生
佳梯かこ ：由紀子(演出助手) [海のサーカス]
若松武史 ：ナカやん（劇団代表)
品川徹 ：倉田誠一(大道具）、子泣きじじい
朱源実 ：佐々木修(大道具）、骸骨
みのすけ ：谷口優、便所お化け、千里代役 [ナイロン100℃]
荒谷清水 ：杉本芳雄、竹田先生 [南河内万歳一座]
吉田麻起子：千里、吉岡先生 [双数姉妹]
塩田貞治 ：ルーキーズ塩田
矢ヶ部哲 ：ルーキーズ１ [エビビモpro.]
早川大介 ：ルーキーズ２
橋本考世 ：ルーキーズ３ [エビビモpro.]
塙育大 ：ルーキーズ５
吉橋央朗 ：ルーキーズ４
山元文雄 ：ルーキーズ６
2009/10/7(水)小雨 7:33-9:55PM(1'10/休9/1'00)中段中央 客席9割(150人)
客層：中年層最多に幅広く、スーツ、カジュアルとりどり。男性過半数？。
客入れ：当日券多分あり。ひな壇にA-J 10列の通常客席、後方に空席。折り込み
チラシそれなり。パンフ B5 3ページ。役者プロフィールと予定。物販なし。
カーテンコール2回3分。
フィリピンで上演された舞台の改訂版とか。
舞台。町工場跡を活かした劇団稽古場。正面シャッター、左右に鉄骨むき出しの柱。
中央の黒い定盤が島舞台、簡易トイレが左右に置かれ。その両側に衣裳ラック、工場
棚に小道具。
お話。とある地方都市の劇団。学校の怪談な児童劇を稽古中に、座長が倒れてしまう。
代役に指名されたのは元恋人の女優。彼女と現在の恋人である演出助手との三角関係
、不満をもつ劇団員やら間でゴタゴタ絶えず、稽古は遅遅として進まない。座長の通夜
、劇中劇を交えながら描く、人生劇場。
たっぷりの娯楽、優しい怪談劇。美味・粒より役者芝居、美景な終幕とも楽しむねこ。
ドタバタと繰り返す稽古風景にくすくす笑い。ねちっこい繰り返し演出は、劇団員
追い込まれていく様をよく現し。こてこての狭間に、零れるように叙情が溢れ、それ
ぞれの人生模様をかいま見せる。手練の役者達は言葉に魂込めて、力強く演じ。
バトルモードな会話は見応えたっぷり。村松、かこ、若松の三人は壮絶も愛欠かさず。
品川さんへ老い(決意表明で客席から拍手)、朱さんへメタボ言及はリアルさで一層。
ゴタゴタの芥が浄化されるよな、ラスト20分。彼方の満開の桜、寄り添いながら
遠ざかる座長と2人の女。時空と恩讐を超えて融和する姿が優しく美しくて、ほろり
ねこ。
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