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＠笹塚 笹塚ファクトリー（2013/3/27-31 7ステージ）
http://sasazukafactory.kyowakoku.com/
全指定 前売・当日共:4200円
シードチケット（学生割引）前売・当日共：3,000円
作：大森寿美男 演出：扇田拓也[ヒンドゥー五千回] プロデューサー：綿貫凜
美術：大津英輔+鴉屋 照明：阿部康子 音響：原島正治（囃組）
舞台監督：松澤紀昭 衣裳：花田絵美 演出助手：小形知巳
宣伝美術：宇野奈津子 主催：（有）オフィス コットーネ
出演：
中原果南[無名塾] ：尾藤裕美加(健祐の妻)
渡辺穣 [演劇集団円]：尾藤健祐(長男)
橋本拓也 ：尾藤新幸(次男 えん罪と判り釈放）
鶴田祐也 ：尾藤貴久（裕美加の息子)
桔川友嘉 ：尾藤基子(圭造と再婚)
植吉 ：尾藤圭造(家長)
斉藤まりえ：阿武隈功一(作家）
間瀬英正 ：紀美野里依(弁護士)
2013/03/28(木)曇 7:05-8:43PM(1'38)前方中央 客席ほぼ満員(110人)
客層：20才代と中年層。女性過半数。
客入れ：パイプ椅子 平床2、通路、ひな壇6，7列。誘導随時。折り込みチラシ
それなり。パンフ A4 3ページ。挨拶、配役、スタッフ、予定。次回公演。
7/3-7 てがみ座・長田育恵作品。物販。台本モチーフ本「絶望名人 カフカの人生論」
カフカ「審判」というか、読解本をモチーフにした大森寿美男新作舞台。
舞台。シースルー、鉄パイプ足場で間取られた住宅。調度や小道具を含めて、赤い
サビ？焼け跡？のようにいずれも汚され。
お話。殺人のえん罪が晴れて実家に戻った男。家族と支援者は平穏を装うが、わだ
かまりが拭えない。曝くような男の言葉に、仮面は剥がされていって…。
「生憎」の読んで字が如しのシニカルブラックな展開。中心となる家族、悪いのは
いつも他人という、モラハラ、共依存ど真ん中という、地獄の住人ばかり。絶望の
どん底のありさま、明確な憎悪の行き交いがゴリゴリと強烈で面白い。大森寿美男の
骨太でくっきりした物語と言葉がとうとうと流れ、黒い快感を呼び。役者はスピーカーな
駒に徹し、余計な感情表現を廃して潔し。美味しくお腹いっぱいに頂け、ご馳走様ねこ。
アフタートーク 8:50-9:20PM(30) 60人ほど居残り
前川麻子、早船聡、扇田拓也
「生憎」演出の扇田拓也と自己紹介したのがおかしいと、前川さんからつっこみ。
タイトルは大森さんがつけたとか。本は12月に第一稿、ほとんど変わらず。
稽古は2月に初めて1.5ヶ月。
前川 稽古やりすぎじゃない？。自分はできるだけ稽古はしないように。
早川 本が遅いので書きながら1.5ヶ月。
前川 役者は積み重ねて作業があるが、演出は飽きないか、できあがっていて
安心して稽古中に寝てしまうことがある。誤魔化してダメだししたり。
早川（マゾだという話）厳しくしたりします。
前川 役者には優しくして、誉めて、楽しく。
扇田 俳優にはいじめられることはないですか。
前川 打ち上げも三次会になると地獄に、反動がでて。
扇田 役者とは呑みにいかなかった。（子供が産まれそうで、それどころではない。
そんな時にこんな愛憎が殺人がという芝居を演出していたのかという話。）
扇田 元になった本「絶望名人」を紹介。モチーフにして台本が書かれた。
前川 カフカも台本も読まずフラットにみたが、なんで屋ｋ簀屋があんな大きな声で
しゃべるのか。感情がみえなくなる。解説として言葉で面白しくみることが
できた。逆に、生身の感情が見えなくする効果があったかな、そんなやり方が
あるなと。
扇田 役者には台詞に色をつけるな、声の強弱だけにしてと言っていた。
前川 役者はほっとおくと台詞でみんな言っちゃう。よけいな芝居をして
気持ち悪い。
扇田（早川 台本を読ませてもらって、囲み舞台にするイメージがあった。
フラットな舞台と通常の客席にした理由は）張り出しはした。囲むとばらしに
予算がかかるなど事情があって、劇場そのままとした。
前川 ストンと始まるオープニングが素敵。
早川 めがねの女性が色っぽい。
扇田 コンタクトだったがある日眼鏡で、それいいねとなった。
前川 コットーネの公演で先生達の芝居。眼鏡をしたら、役者の芝居が変わった
ので、全員眼鏡になったことがある。（早川 取るといけない人になる）
二面性を自覚できる。人物がわかりやすい。謎がない。絶望をとうとうと語って
いる、自分が思う絶望に近い。でもそんなものじゃないないぞと。絶望も
落ちきると、ぬるま湯につかっているようで気持ちがいい。落ちたときの安心感が
気持ちがいい。（扇田 その域にはいっていない。）人の裏表のなさ、台詞が
落ちきっていることの解説だったから。語る言葉はあるが考えていることは
別という、私の考える絶望に近い。共感はしないけど。
早川 自分はホームコメディを上演している、なぜ今日呼ばれたのかわからない
（扇田 といっても歪んでいるとかなんとか）ホームコメディの方が絶望していると
いえるかもしれないが。
前川 自分の娘さんが頼まれると断れない性格なので、演劇制作にもうズブズブ。
性教育を早くに初めて、まず中絶から教えた、エロマンガこういうのもあるよと
ホモやらいろいろ。大人になってふつうになった。ちゃんとしないと、ここにいる
男２人のようにひねくれた大人になると、女の子が生まれた扇田さんへ。
早川 子供役がおっさんだったが。
扇田 あり得ない場面にでてくるので、彼の回想＋妄想だろうと。（裸足だったし）
黒い床（外周部分）の上だけぐるぐる歩く、陰の主役といった役割。
前川 自分はちょっとだけでるのがいい。主役がやりたいという役者がいると驚く。
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