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 いいむろなおきマイムカンパニー「DIVISION POINT ―分岐点―」

 @駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2013/11/27-12/1 7ステージ)
 http://www.komaba-agora.com/
 全自由 前売当日共 一般3000円 高校生以下2000円

 作・演出:いいむろなおき 舞台監督:伊達真悟 音響:林裕介 照明:追上真弓
 衣裳・アートディレクション:田中秀彦 (iroNic ediHt DESIGN ORCHESTRA)
 宣伝美術・写真:堀川高志 (kutowans studio)
 宣伝美術ヘアメイク:歯朶原諭子 (iroNic ediHt DESIGN ORCHESTRA)、谷山加奈子
 クリエーションサポート:古田敦子・田中秀彦 (いいむろなおきマイムラボ)
 制作:川手雅子(いいむろなおきマイムカンパニー)
 企画制作:いいむろなおきマイムカンパニー
 提携:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
 出演:
 田中啓介、黒木夏海、てらにしめぐみ、いいむろなおき、
 青木はなえ、三浦求、岡村渉(チラシ写真並び順)

 2013/11/29(金)快晴 3:00-4:27PM(1'25)中段中央 客席満員(50?人)
 客層:大人中心に幅広く、男女半々。帽子着用率高め。
 客入れ:開場時10人ほど。椅子4,5列。定時開演なので遅刻注意。折り込みチラシ
 厚め。パンフ B5 3ページ。長めの挨拶。物販。Tシャツ 1800円。
 カーテンコール3回1分 熱心な拍手沸き。

 いいむろなおきのカンパニー、嬉しい東京公演。
 舞台。黒の素舞台。ブラックライト一部使用。
 構成。旅人(いいむろ)が種々の人や出来事に出逢い、迷い道あちこち。
 ・蛍光手袋の人型が旅をするマイム、変幻自在に文字など。
 ・旅行者。追いかけられて、女二人に出逢い、増殖。見ている側が見られている。
 ・電車の旅。仲間はずれ。バス待ち。同繰り返し。
 ・告白できない男女。
 ・またあぶれる旅行者。鞄を無くし、遺失物預かりを訪ねるが。
 ・すっとこどっこいのやり取り。振られ女と出会う。クマがきて戦々恐々。
 ・汽車を操る女と共に舞い上がり。
 ・うち打擲されて、群衆がリピート。暴力シーンはいつのまにかダンスへと。
 ・墜ちてきた旅行者。また女二人が。しかし今度はスタートキーは自分がもつ。

 見事なアンサンブル、ソロはさらにスーパー。技術より機転が効かせ、サービス
 精神を欠かさない判りやすい楽しさ。日常が変容する展開もシニカルに走らず、
 楽天になるのが洒落ている。いいむろの取り分けて手マイムにうっとりとするねこ。
 モボも個性の演技派を揃えて、楽しいこと。

 ポストパフォーマンストーク 4:32-5:05PM(33)ほとんど居残り
 全キャスト

 トークは初めて。メンバー紹介。
 ・いいむろがプロットをつくり、ホワイトボードに分岐点のイメージを書いては
  喋って、それをまたプロットに落とす作業。マイムは台詞劇とバランスが違う。
  言葉を使う必要が無い、制限があるところで豊かな表現をやっていきたい。
  サッカーは手が仕えないから面白いのと同じ。
 ・メンバーは出自が色々。はなえはベテラン。元々ミュージカル。三浦は長台詞が
  大好き。黒木は女優、岡村とともにワークショップから。ギアに出演している。
 ・田中の喋りは「ジブリッシュ」、クラウンのしゃべり方。意外と難しい。
  同じ音ばかりになっちゃうけど、色んな音をださないといけない。彼は普段から
  雰囲気でしゃべっているところがある。
 ・発想はまずタイトルから、シンプルなところ始まって、あとはモチーフとして
  電車。
 ・「ルーブゴールドバーグマシーン」手法。動きが連鎖して,主人公は元に戻る。
  「デジャブ」見たようなシーンを凄いスピードで。ダンスのスキルはそれほど
  いらない。音はめは大事。カウントをとるのでなく、イメージでその方向へ
  向かう。
 ・アゴラ劇場は袖が狭いので、暗幕の中で人がパズルのようになっている。
 ・箱の大きさで歩数を変えたり、秒数で決めたりもやっている。
 ・チラシは寝転がって真夏に取った.シートに汗を落とさないように言われて大変。
 
 質問コーナー
 Q1リズムはどう変えていくのか。
 スローが好き。スロークイックを上手く組み合わせる。

 Q2ジブリのクマとか、分岐点との関係は。
 駅にクマが現れたニュースを使おうと思って居て。待ち合わせでクマがでて、
 最後に転機につながる。後半はあちこちに分岐点がある。

 Q3きっかけを飛ばすことはないのか。
 ない、いいむろに合わせてくれる。台詞劇は苦手。舞台の嘘をつくことができるように、
 もっていく。

 Q4真顔が多いが笑ったりしたことはないのか。
 笑ってはいけないといっている。舞台でガチで勝負しているのでそうもいかない。
 役者が安心できないシーンをつくって、いつでも臨戦態勢にしている。

 Q5変わらずに好きなもの
 色々広く、マイムは好き。日常と違和感の表現のこと。胸の動きあるなしで人間か
 どうでないかの表現ができるなど。

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