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＠下北沢 ザ・スズナリ（2015/12/9-13 7ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari2.html
全指定 前売4200円 当日4800円 シニア（65歳以上）・学生（大学生以下）3000円
＠北海道士別市 あさひサンライズホール12/2
＠姫路キャスパホール12/6
＠盛岡劇場 12/18-19
＠尼崎ピッコロシアター12/23
＠長久手文化の家12/25
＠韓国ソウル大学路 ドンスンアートセンター1/15-17
作・演出：鄭義信 美術：土屋茂昭（TSUCHIYA CO-OPERATION）
大道具：ドット・ライン 音響：藤田赤目 照明：増田隆芳 衣裳：木場えりか
舞台監督助手：柴田次郎 舞台監督：吉木均
出演：
佳梯かこ：小夜子
久ヶ沢徹：達郎
2015/12/11(金）晴 7:06-8:40P(1'34）前方中央 客席9割（80人）
客層：20才代女子とベテランに二分。女性過半数。
客入れ：ベンチ1、椅子7列。折り込みチラシ厚め。パンフ A5 3ページ。物販なし。
カーテンコール2回1分。
種々劇団で上演されてきた作品。2000年年末名古屋で初演、年明けに再演。
東京は2002年12月の再々演以来。初演同様、鄭義信自身の演出にて。
舞台。六畳間を坂道な無限回廊が取り巻く島舞台。引っ越し準備中か、回廊上を
含めて散らかり、積まれた段ボールの高山が出来。中央、こたつにミカン。手の届く
範囲に古びた電子レンジ、炊飯器、ティッシュ。後方に衣装ラック、上に洗濯物が
吊られ。下手奥、暖簾を下げた出入り口。
お話。7年連れ添った男女が別れることになり、最後のクリスマスイブを迎える。
女の父親は隆盛を誇ったちんどん屋だったが今は没落。家を守る娘は食いつなぐ
ためのパート暮らし。疲れ果て、家ではだらしがない。男は主夫というかヒモ、
定職につこうとせず、喧嘩の種。その夜も思い出話から言い争いとなるが、
次第本音が現れてきて。
タイトルゆえん、壊れやすく儚い男女の心理をよく描いた会話劇。表面的な争いから
その訳に踏みいっていく展開。些末のすれ違い、不理解の積み重ねがあるあるな
共感と笑いを生み。壊れて取り戻せない痛ましい過去、袋小路の今が露わになるに
つれ、客席からも涙。ラスト、抱きあう二人を包むフォーレのレクイエム。現実から
目を反らさない厳しさと「三人」へ注ぐ優しい眼差しを感じさせ。
カコさんの舞台を久しぶりに観るねこ。変わらないこと、変わってしまったこと、
年月を思うねこ。久ヶ沢さん。いたずらに暗く、また剽軽にはしないさじ加減。
今回彼がいてよかったと思うねこ。
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