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 あいちトリエンナーレ2016プロデュースオペラ「魔笛」

 @名古屋 愛知県芸術劇場 大ホール(2016/09/17,19 2ステージ)
 http://www.aac.pref.aichi.jp/
 全指定 S席15000円 A席12000円 B席9000円 C席6000円 D席3000円 / (25歳以下
 学生) 1500円

 W.A.モーツァルト作曲 全2幕・ドイツ語上演・日本語字幕付・日本語ナレーション
 指揮:ガエタノ・デスピノーサ 演出・美術・照明・衣裳:勅使川原三郎
 ダンサー:佐東利穂子、東京バレエ団 合唱:愛知県芸術劇場合唱団
 管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団
 出演:
 妻屋秀和:賢者ザラストロ
 橋維 :夜の女王
 鈴木准 :王子タミーノ
 森谷真理:王女パミーナ
 鳥刺しパパゲーノ:宮本益光
 小森輝彦:弁者&神官T
 醍醐園佳:恋人パパゲーナ

 北原瑠美:侍女T
 磯地美樹:侍女U
 丸山奈津美:侍女V
 青蜻f晴:従者モノスタトゥス

 高田正人:神官U
 渡邉公威:武士T
 小田桐貴樹:武士U
 井口侑奏:童子T
 森季子 :童子U
 安藤千尋:童子V

 佐東利穂子(ナレーション)

 2016/09/17(土)曇 3:07-6:00PM(61/休27/1'22)1F前方下手 客席9割?(1700?人)
 客層:大人よりに老若男女幅広く。女性過半数。
 客入れ:折り込みチラシそれなり 袋入り。パンフ 新書版サイズ冊子。
 カーテンコール3回4分。

 勅使川原三郎演出。
 舞台。道具、調度類なし。大中小の3つのリングと、舞台サイズの巨大リング1を
 組み合わせて、壁等摸したり。ほか、黒のダンサーがモブで登場。

 お話。舞台エジプト。悪い魔法使いから姫救出を魔笛とともに託された王子。
 宮殿につくと話が違い、悪いどころか徳が高い高僧。姫と結ばれるためには試練を
 受けることとする。その頃、高僧への復讐に燃える夜の女王は宮殿に向かっていた。

 面白く見せ、しっかり聞かせてくれて充足感高し。虚飾を捨てたシンプルなステージ
 だけど、衣装が愉快。童子はアニメから抜け出たようなずんぐりした白コスプレ、
 愛嬌たっぷりと演じ。従者モノスタトゥスは石棺に閉じ込められた態で、大きな
 手だけが使える格好。神官は白のこけしで手も足も出ない。賢者ザラストロまで
 ロボットめいた動きだし。客席を良くほぐして、案配よし。
 
 芝居パートは最小限、佐東利穂子のナレーションで手際よく、展開を語って小気味
 よく。歌唱は充実。森谷真理・王女パミーナが伸びやかでたっぷりとして、気持ちが
 いい。橋維・夜の女王は大健闘、森谷さんともブラボーでました。
 パパゲーノ・宮本益光はよく動いて、カッコいい。あんまりトホホな感じがしない
 のが玉に瑕。醍醐園佳・パパゲーナが華やかで素敵。侍女3人が主役を喰うくらいに
 達者なのにはほよよ。オケは清涼にかっちりと奏でてて、心地好いねこ。


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