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 エイチエムピー・シアターカンパニー 現代演劇のルーツ3「四谷怪談 鼠組」

 @大阪周防町 ウイングフィールド(2016/09/07-20 9+9ステージ)休演9/12
 http://www.wing-f.co.jp/
 全自由 当日 一般3500円 25歳以下・障がい者3000円
 予約割 一般3200円 25歳以下・障がい者2700円
 猫・鼠予約セット割 一般5000円 25歳以下・障がい者4000円 高校生以下一律500円

 原作:四代目鶴屋南北「東海道四谷怪談」 構成・演出・舞台美術:笠井友仁
 脚本:くるみざわしん 映像:サカイヒロト 音楽:吉岡一造
 宣伝美術:setten design株式会社 制作:前田瑠佳
 提携:ウイングフィールド 助成:芸術文化振興基金 大阪市
 企画・製作:エイチエムピー・シアターカンパニー 主催:一般社団法人HMP
 http://www.hmp-theater.com/
 出演:
 古藤望:伊右衛門、乳母、商人2
 深田誠:岩、与茂七、喜兵衛、小平・孫兵衛、女将、非人2、三吉(元義士)、義士4
 藤田和広:直助、宅悦、甚太(元義士)、義士2
 坂本隆太朗:袖、左門、弓、半七(元義士)、義士1
 岸本昌也:梅、長兵衛、熊、商人1、非人1、浄念(僧侶)、義士3

 2016/09/18(日)小雨 11:17-12:51PM(1'32) 最前方 客席ほぼ満員(70?人)
 客層:学生、20-30才代と中年層。男女半々。
 客入れ:開場15分前。カンパ制でドリンク提供。当日精算は整理番号50番以降。
 開場時20人ほど。通常の高低差ある桟敷7列、一部パイプ椅子あり。
 折り込みチラシそれなり。パンフ A5 3ページ。相関図付き。物販。上演台本500円
 カーテンコール1回。その後、PRなどアナウンスあり。

 初見ねこ。「現代日本演劇のルーツ」シリーズとか。前回は「桜姫」上演。
 舞台。八百屋の床に狭い3畳方眼。背景幕とも幕間に浮世絵、調度類、鼠、血糊など
 投影。全員が白の無地ローブをまとい、役名を投影して語り出す趣向。
 お岩の崩れた顔も顔部分にさかんにインポーズ。
 お話。塩治の家の浪人・民谷伊右衛門は出世のため妻・小岩を憤死へと至らしめ、
 その怨念によって壊滅されてしまう。
 
 1人多役の役者芝居に託しつ、過分な虚飾を捨ててポイントを映像で表現する工夫。
 小気味よいけど、会話と演技は結構粘っこくて、テンポはやや相殺された感あり。
 イケメンぞろいで女子には○、ヒゲの梅とかギャグもそこかしこに。

 あえて狭い舞台にひしめいて将棋のこま化、忠義にしばられた人々を表現したとか
 お岩は化けて後神出鬼没、枠外にでて「私」になるという。なるほどね、ねこ。
 最後は討ち入り場面と重ねて、欲望のまま自由に振る舞ってきた伊右衛門が取り
 残されるの図。実は「私」がないことに気づくというのがシニカルで面白し。
 女性キャストの猫版はどうなっているのかしら、見られないだけに気になるねこ。


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