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 劇団うりんこ「わたしとわたし、ぼくとぼく」

 @駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2019/01/24-27 7ステージ)
 http://www.komaba-agora.com/
 全自由 一般前売2500円 当日3000円 早割2300円(劇団うりんこ取り扱い)
 U25 前売2000円 当日2500円(4歳以上有料)
  @名古屋 うりんこ劇場 1/20 1ステージ
  @四日市 勤労者市民交流センター 2/1 1ステージ

 作・演出:関根信一(劇団フライングステージ)
 美術:岡田保(演劇組織KIMYO/かすがい創造庫) 照明:四方あさお
 衣裳:さくま晶子 音楽・音響:内田アダチ 宣伝美術・イラスト:伊藤ちづる
 デザイン:濱田邦彦・千寿(オフィスニーフェ) 主催:劇団うりんこ
 提携:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
 出演:
 宮腰裕貴:佐々木健人(大人)
 にいみひでお:佐々木健人(子ども)、保護者1
 鷲見裕美 :少女、教師
 下出祐子 :健人の母、保育士、クラスメイト、乗客、パレードスタッフ
 児玉しし丸:車掌、パレード参加者
 栗本彩  :園長先生、クラスメイト、美都里の母、健大のおばあちゃん
 山内まどか:美都里、保護者3
 村上綾菜 :保護者2、クラスメイト

 2019/01/26(土)晴 11:03-12:18PM(1'15)中段上手 客席8、9割(55?人)
 客層:女性8割、20ー30才代中心。幼児を含む子供連れあり。
 客入れ:開場時15人。間際で埋まる客席。椅子6列。折り込みチラシ厚め。
 パンフA4 3ページ。物販。未確認。丁寧に誘導、むずかる幼児に話しかけ配慮、
 出ていきたくなったらいいよなど。でもこの子、劇中は一声も発せず寝もせず、
 ずっと舞台をみてたのには感心。他の子供たちも集中して楽しんでて心地よかった
 ねこ。カーテンコール2回。

 カミングアウトしているゲイの劇団フライングステージ、関根信一さん新作。
 舞台。明るいネズミ色の島がやや斜におかれ。角が丸く、正面に乱食いな柱に紗幕。
 これは時代がついた、蜘蛛の巣が掛かったオルゴールかしらん。両外に黒色の
 サブステージ。

 お話。男性保育士は、女子児童へのオムツ換えで一部の父兄から嫌悪の態度を
 示されてしまう。気にするなと同僚、父兄から言われても、気がふさいで自宅に
 籠もってしまう。と、突然現れた妖精?からSOS、世界を救ってほしい、
 そのために子供時代の自分自身にあってほしいという。訳がわからないまま
 タイムリープ。そこで会ったのは男の子に恋する小学生の自分だった。

 ジェンダー、LGBTの葛藤と差別を扱うけど、描くのは人が人へどう向き合うかの
 優しく誠実な問いかけ。自分自身の人生を、他人を思いやりながら活きるための
 選択を、頭でなく心で書いた、暖かく素直に飲み込める台詞で綴る。
 時空越え、多重のありふれた演劇手法も、過去が今の自分を救うと素敵に使われて、
 ぐっとくる。闊達な演技、すきま風がないリズムのよい展開がよく、全国の子供たち
 と成りきれない大人たちにみてほしいと思うねこ。

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