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＠名古屋 愛知県芸術劇場 小ホール(2020/11/07-09 3ステージ)
全自由 一般3000円 U25 1000円 12/26-1/17アーカイブ配信1000円
作：山内晶[キリグス] 演出：篠田千明
ワヤンアシスタント：西田有里 音楽ドラマトゥルク：樅山智子
セノグラフィー：Liam Morgan、Awattha Thanaphanit、上田剛
翻訳（英語）：山田カイル 告知ビジュアルデザイン：武部敬俊（LIVERARY）
主催：愛知県芸術劇場 助成：文化庁文化芸術振興費補助金（劇場・音楽堂等機能
強化推進事業）| 独立行政法人日本芸術文化振興会
出演：
Nanang / アナント・ウィチャクソノ
益山寛司[劇団子供鉅人]：歴史学者の妻
MIKI the FLOPPY[情熱のフラミンゴ]：日本人観光客
入馬券[てんぷくプロ]：村の老人
公募観客（市民役）
アーカイブ視聴 1時間50分。「ガイドブック」は希望者へ郵送してもらえ。
舞台。客席前にピットと島、奥に主舞台、スクリーン。床にチョークで詩文。
舞台上桟敷に市民役でもある観客。
構成。種々の時代と立場の人々がとある遺跡、歴史と人を語る。
アーカイブ映像はテキストをインポーズしたり、カメラ切替でアップと俯瞰ら
多視点演出版。
暗転に多声の亡霊。ついで、日本人旅行者。海外での遺跡探訪と劇場への移動行為
(ライブ映像）が重なり。劇場のサイズ感、構造を宮殿に見立てたり。
影絵・ワヤンも自由、語り手はいつのまにか影絵の物語の中へ、リアルと影が相互に
垣根なく現れ。そして「観客」「劇場」をさまよい。
歴史学者の妻役・益山寛司。夜のムーディ。リアルの演技とココロの声の重なり。
ついで、ヨーロッパからの旅行者。アジアの村に迷い込み、遺跡（劇場バックヤード）
に連れて行かれ。舞台は多人数が思い思いのカオス。
篠田さんの掛け声で、「市民達」は聖なる水をつけて「街」の中へ、俳優の村人が
語りかけ、わやわやと賑やか。
益山寛司語りで、MIKI the FLOPPY 冒険一人芝居。ダンサブル。
集会。お妃を追想、多声の語り。モビールに下げられた大型の筆が床をなで動く。
蒼氓の一面。ピットがせり上がり、王(仮面）をおいた水盤が現れる。王の亡霊と
女。混とんの未来のこと。
モノローグ〜見えざる相手との対話劇を拡張。声・音がいい、想像を刺激して
やまぬ魔術のよう。語る人、場面毎に演出、趣向を変え。いずれもリアルと物語、
舞台と客席の垣根をとってシームレス、自由。参加したかったなあ。
劇場施設をつかいまわしてて、劇場が喜んでいる感がするほど。照明が品良くて、
美しい。声と身体の粒立ちのいい俳優揃い、見てるだけで楽しいところ。
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