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 ファンタスティック・サイト フィルム&パフォーマンス「Undercurrents」
 大橋可也 & ダンサーズ「Tune To A Dead Channel: Departure / Arrival」

 @北八王子 森崎工業第二工場(2021/01/11 1ステージ)
 ライブ配信 無料・要予約 https://youtu.be/t6vdzisnfWA (〜1/13)

 振付・構成・演出:大橋可也 美術・音楽:涌井智仁 衣裳:るう(ROCCA WORKS)
 照明:遠藤清敏(ライトシップ) 音響:牛川紀政
 舞台監督:原口佳子(モリブデン)
 ライブ配信ディレクション・撮影:石塚俊、村田啓、飯岡幸子
 グラフィックデザイン:石塚俊
 制作:NPO法人アートネットワーク・ジャパン
 主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
 共催:東京芸術祭実行委員会
 出演:
 大橋可也、後藤ゆう、横山八枝子、高橋由佳、ヒラトケンジ、
 阿竹花子、松尾望、田花遥、今井亜子、今井琴美

 2021/01/11(月祝)アーカイブ視聴 1時間30分(ライブ試聴者80人位)

 ノイズ画面、金属加工工場。横たわり蠢くダンサー。グレーのゴム質コスチューム。
 覚醒。麻痺。眺め回す。コンタクトデュオ。現れた工員?に片手をあげ。激しく
 揺れる。身体を確かめる。倒れるを繰り返す。
 クレーンに吊られたモニタ映像をみあげる。モニタ上のエンジン?起動音。
 立位、激しく麻痺動作。
 「我々はウチダ」。のけぞり。機械音。右往左往。ヒラトさん現れ、同調。
 音響の変化に影響され、平静と麻痺、正気と狂気。
 オレンジライト。操られたかのように揺れる。指先を動かす。麻痺、乱調、
 ふと足下、当たりをみる。
 「かけらを探す」照明落ちて、薄暗がり。目眩(カメラも揺れ)。探す手アップ。
 起立整列、カメラはいったんそれて、同じコスチュームの大橋さんに密着。
 全体映像。右に自由な大橋さん、左にユニゾン/とりどりのモブ。時折シンクロ。
 モブ、それぞれ昆虫、カエルめく。人間になって探すかと思うと、屈託して絡む。
 クレーンに吊られたモニタ映像移動、エンジン起動。
 「ハローワールド」1人だけ平静、歩きながら探る。遠くから鐘の音のような
 音楽と詠唱。フラッシュライト。それぞれが周囲を探り始まる。平静な1人は
 他から拍手を受ける。
 「出発」。暗転。すべての搬入口が開く。戸外を車が通る。駆け足で前後に
 揺れながら、戸外へでる一同。バスドラとノイズ音。工場外で麻痺、律動、
 平静、抱擁のコンタクトダンス。二手に別れて、去る。車と通行人が往来。
 ノイス画面。カーテンコール。

 無機質な工場ロケーションで生命体・ミュータント誕生なSF・サイトスペシ
 フィック設定。ノイズや機械音の音響、クレーン上のエンジン装置がムーディ。
 半人間なダンサーが定まらず、揺れ動くさまざまを、如何なるかと見入るねこ。
 不安定さがもたらす緊迫感がいい。艶めかしく感じるほど寄るカメラもムードを
 崩さない。中盤から、大橋さんが同様のミュータント衣装で現れ、時折モブへ
 影響するのが面白い。戸外に解放されるラスト、フィクションが侵食するよな
 危うい感じが好物ねこ。

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