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＠王子 花まる学習会王子小劇場(2021/12/29-31 ステージ)
全席自由(受付時整理番号付)前売・当日とも 一般3500円 23歳以下1000円
行き先探し応援チケット6000円
作：斎藤憐 演出：黒澤世莉 ムーブメント：小林真梨恵
演出助手：ヒザイミズキ、植田望裕 舞台監督：大石晟雄 照明：小林愛子、松本永
音楽：後藤浩明 舞台美術：袴田長武 衣裳：及川千春
宣伝美術：デザイン太陽と雲 WEB制作：ブラン・ニュー・トーン（小林タクシー・
阿波屋鮎美）制作：加藤仲葉、中谷弥生、谷川清夏、松本一歩
企画制作・主催：合同会社Level19 文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
出演：
直江里美 ：三郎（紙芝居作家）ほか
百花亜希 ：早苗（人形劇団の新人 三郎と同居）、平太（沼田の村の子供＠赤目）
渡邊りょう：小野（人形劇団の座長、三郎の友人）、信直（上野沼田領主＠赤目）
國松卓 ：吉やん（紙芝居のおじさん 三郎と同居）ほか
野村亮太 ：河西先生（紙芝居作家 三郎の先生）ほか
上条拳斗 ：影山(編集者）ほか
蔭山ひさ枝：田口（サンデー大衆の記者）ほか
高田遼太郎：吉やんの奥さんほか
菅野貴夫 ：松造（月夜野の百姓＠赤目）ほか
演奏：後藤浩明（キーボード）、藤田奏（ウッドベース）
2021/12/31（金）晴 1:02-3:48PM（73/休11/82）最前方より 客席満員（40人）
客層：2世代、男女半々。
客入れ：開場時10人ほど。感染対策。検温、手指消毒。雛壇にパイプ椅子4列。
当日パンフ B5 7ページ。相関図、用語集、演出家インタビュー掲載。
物販。斎藤憐戯曲本。上演台本。Tシャツ。カーテンコール1回後、規制退場。
紙芝居後のお土産にと、都こんぶとおかきを全プレして粋。
元時間堂・黒澤世莉さんが主宰する演劇サークル。その行き先を探すための公演は
白土三平をモデルにした、斎藤憐1970年代作品を取り上げ。
舞台。黒の平台が斜に置かれ。調度は机代わりのみかん箱だけ。刀、傘など小道具は
新聞紙製。
お話。テレビの普及によってメディアが変わる変革期、紙芝居作家は転業を余儀なく
されていた。ホントに自分が書きたいモノを紙芝居で目指す三郎は孤立していく。
白戸三平の漫画「赤目」が劇中劇として登場、現実と虚構が重層して描かれ。
役者、言葉、創意があれば、こんなに面白いという。役者は脇で臨戦態勢、衣装替え
などせずに、演技1本で役変わり。場転もスピーディで、ライブ感上々。生演奏が
贅沢、効果的。SE小道具、メイクまで新聞紙で工夫、チープでリッチ。人間紙芝居、
人間浄瑠璃、場景も身体表現。観客の想像力を信じた演出を全員野球で応えてて、
演劇三昧な面白さあり。見知った顔や始めましての役者さんはみな好演。三郎役・
直江里美さんの刻むような演技、早苗役・百花亜希さんの初々しく輝く少年役が
とくに印象。
ラストシーンに終わりなしと書き続ける三郎、ご都合主義に墜ちない表現者の姿が
恐ろしくも輝かしい未来を感じさせ。挑戦の旗揚げと重なって、明後日の方向の
これからが一層楽しみになったねこ。
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