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＠表参道 銕仙会能楽研修所(2022/04/27 1ステージ)
全自由 4500円 U25（25歳以下）2200円 ベンチシート（限定10席）5000円
仕舞 20分
難波（なにわ）馬野正基
小塩クセ（おしお）清水寛二
弱法師（よろぼし）観世銕之丞
地謡 青木健一、柴田稔、西村高夫、小早川修
能 放下僧（ほうかぞう）65分
シテ 小次郎ノ兄 安藤貴康
ツレ 牧野小次郎 小早川泰輝
ワキ 利根信俊 則久英志
アイ 信俊ノ下人 中村修一
笛 藤田貴寛、小鼓 田邊恭資、大鼓 柿原孝則
地謡 青木健一、観世淳夫、鵜澤光、北浪貴裕、長山桂三、浅見慈一、
後見鵜澤久、谷本健吾
能楽小講座 観世淳大 7分
2022/04/27(水)晴 6:31-8:03PM(1'32)正面中段 客席9割(60人)
客層：3世代、学生〜20代が結構。女性過半数。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒、もぎりなし。開場時10人ほど。正面6列、
脇4列、雛壇に座椅子置き、前後左右とも間隔ありゆったり、座蒲団が良くて○。
最後尾のベンチシートはクッション効かせたデラックスな座椅子。当日パンフ
4月の主催公演分をまとめたもの。
とても久々の青山能、足が伸ばせる自由席で快適、長すぎない、判りやすい演目で
気楽に楽しめ。
仕舞
難波（なにわ）百済の呪術師が自身の治世の春を寿ぐ。
小塩クセ（おしお）在りし日の業平が后を思慕して語り舞う。
弱法師（よろぼし）弱法師・俊徳丸、かつて見た難波の浦の景色を心に映し狂じる。
小塩 業平の遠くを見る瞳、浮遊感のある佇まいが印象。弱法師 背中に哀愁。
能 放下僧（ほうかぞう）
お話・趣向。仇討ち兄弟、兄は僧侶で弟に説得され。放下（大道芸人）に化けて、
敵信俊に接近。敵を前にして次々と芸をくり拡がる。すわ一撃と機会を伺いながら。
歌舞伎舞踊みたい判りやすい、仇討ちの物語＋芸披露のお楽しみ。化けた姿が奇妙、
弟は七夕の笹飾りを背負っているし（魔除け、占いの印らしい）。兄と敵方は禅問答
で口火を切るのだけど、その後舞ったりして、勧進帳みたい。敵方を打つ場面は、
敵方演者は笠だけ置いて引っ込み、自分に見立てる趣向。演劇の省略のスマートさを
みたねこ。あと、敵・ワキの則久さんがテノールのいい声で印象。
能楽小講座 テーマがしっかりしていて初めて能を見る人でも判りやすい。「放下」
とはなにか。何でもできる、総合的に芸能をする人、当時のスーパースター。
だから、信俊が嫌がるにもかかわらず、狂言の下人が我慢できずに読んでしまう、
だってスターだから。素、表面をつけない（直面（ひためん）。面が好きな人には
物足りないかも。表情をつくったりはしないが、自然にして感情等が伺えたり
する。