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＠下北沢 ザ・スズナリ（2023/05/25-06/04 13ステージ）
全自由 前売3800円 当日4500円 前半割引3500円 平日昼割3500円 学生3000円
作・演出：櫻井智也 舞台監督：金安凌平 舞台美術：門馬雄太郎
照明：久保田つばさ 音響：葵能人（ノアノオモチャバコ）
当日運営：松本悠[青春事情] 舞台写真：保坂萌
映像撮影：吉田雅人[ユニークポイント] web管理：松下哲 製作：MCR
出演：
川島潤哉：川島
奥田洋平：奥田（川島の相棒）
後藤飛鳥［五反田団］：飛鳥（奥田の妹）
堀靖明 ：堀（川島の友人）
伊達香苗［MCR］：川島の母親
小野ゆたか［パラドックス定数］：小野ゆたか
澤唯［サマカト］：澤（小野の友人）
わたなべあきこ［劇26.25 団］：あきこ（小野の元カノ）
川久保晴 ：川久保晴（祈りの家の人）
北島広貴［MCR］：北島（祈りの家の人）
上田房子［MCR］：上田（祈りの家の人）
櫻井智也［MCR］：櫻井（刑事）
おがわじゅんや［MCR］：いがわ（刑事）
2023/06/02(金)大雨 7:01-9:07PM(2'05)最前方 客席9割(80人)
客層：20-30才代中心、男女半々。
客入れ：感染対策。検温なし手指消毒任意。開場時5，6人。大雨につきミニタオルを
全プレ。ポストカード大チケットに配役と当日パンフＱＲコード掲載。クッション
追加パイプ椅子7，8列。物販。上演台本。カーテンコール1回。
2015年初演、2019年再演、ねこ初見。
舞台。彩りのない一面。中央、武骨シンプルなテーブル、箱椅子3。後方一段高めで
時空を隔て。左右裏返ったような壁と上空梁にトラス骨組。
お話。実在したシリアルキラー、ヘンリー・リー・ルーカス。彼と相棒、その妹の
奇妙で恐ろしい旅程と、残忍な母親から生き延びるための人格形成次第をモデルに
した物語。を夜ごと夢みる、女関係でだらしがないクズ男と周囲のありさまを描く
二重構造劇。取り込まれのPKディック世界・ブラックコメディ調趣向もあり。
川島潤哉、奥田洋平という、得体知られず越えていく2人の役者を得て描く、人間臭い
狂人像がまあ凄い。川島、気づかいが出来て、子供じみたところがある一方、殺人は
無為な行為という二面性。奥田、クールと激昂の落差大、まじで恐い目をする快楽
殺人者の狂気体現。取り巻く、関わる人達がいろいろな立場と性向あり。夢みる男らは
観客よりで、それぞれしがらみとダメを抱えてて、群像劇として飽きず観ことが出来。
全体、題材から悪戯に重く沈ませず、苦笑をまぶしながらのさじ加減がらしくて○。
劇的なメタファーと効果も印象深く。川島、奥田がグレープフルーツを潰し、貪る
シーン。爽やかな香りと見えざるおぞましい光景の逆説。夢みる男側の思案沈む女を
余所に、爆音で踊り狂う奥田妹と神の子川久保のコントラストも、素敵に嫌らしい。
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