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＠下北沢 本多劇場（2024/03/07-20 16ステージ）
全指定 前売・当日共8500円 U-25 3800円
作・演出：赤堀雅秋 舞台美術：池田ともゆき 照明：佐藤 啓 音響：田上篤志
衣裳：坂東智代 ヘアメイク：林 摩規子 演出進行：松倉良子 舞台監督：足立充章
宣伝美術：榎本太郎 WEBデザイン：斎藤 拓 宣伝・パンフレット編集：大堀久美子
制作：佐々木康志、新居朋子、木村義幸 プロデューサー：西田圭吾
出演：
田中哲司 ：中年男（会社員）
安達祐実 ：喪服の女（知人の葬式の帰り）
でんでん ：老人（近所の住人）
村岡希美[ナイロン100℃]：中年女（マンションの住人）
水澤紳吾 ：喪服の男（喪服の女の恋人らしい）
樋口日奈 ：若い女（マンションの住人）
薬丸翔 ：若くもない男（ファミレスの店長）
井上向日葵：小柄な女（老人の隣人だという）
赤堀雅秋 ：警官（近所で頻発する放火のパトロール）
2024/03/08(金)晴 6:00-8:04PM(2'03) 前方下手 客席8割(300人)
客層：2世代、大人より、男性過半数。
客入れ：感染対策。手指消毒任意。当日パンフ A4 1枚。物販。パンフ兼戯曲本2000円
B6？厚み結構 凝った製本。赤堀雅秋カレンダー 割引1000円。カーテンコール2回。
舞台。中央に9段階段、上がってコンクリート壁と道路。下手側に電話ボックス、
自転車、街灯。上手側半分、3F建て古マンション、手前に入口ドアとごみ集積所、
路地を挟んで自販機。
お話。冬、夜半の住宅地路地裏。いつもと違う駅で降り、迷子になったという
トレンチコートの中年男、は彷徨う近所の人達へ親切心を発揮。自身は家に帰らず
（帰れず）そうこうしている間に夜は更け、朝が来るのかもわからない。
哀しみとやるせなさが尽きず、もう堪らない。登場人物の、役者の個性の数だけ
色取り異なる孤独があって絡んでは芳醇、もう同文。情けなくてダメなおじさん達の
エレジー、残酷物語が得意かという赤堀作品だけど、今回は、市井の人レベルの
個々人と出会いを描く群像劇とし。固定セットで俯瞰するけど、折々でクローズ
アップするようにグッと迫ってくる感。田中哲司・中年男、安達祐実・喪服の女の
2人にはドキドキ。夢幻の入口みたいな演出があって相乗。でんでん・老人、荒ぶる
ほどに悪心を仄めかすほどに悲しくて○。赤堀雅秋・警官、赤堀作品のお約束かと
いうルーズキャラ、面白い。
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