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＠神保町 PARA 4F（2024/04/18-21 11ステージ)
一演目 一般3500円 学生3000円 まとめて 一般6000円 学生5000円
脚本・演出：本橋龍 ED曲：松井文「うぶごえ」「トンネル」
アニメーション・宣伝美術：柚木海音 宣伝動画：櫻井潤
制作：中條玲（PARA） 主催：PARA 共催：ウンゲツィーファ
企画制作：PARA、ウンゲツィーファ
出演：
「動く物」77分 ：藤家矢麻刀、高澤聡美
「旅の支度」72分：黒澤多生(弟)、豊島晴香(姉)
2024/04/21(日)雲/雨 6:05-9:20PM(77/休17/72/26）サイド最前方 客席超満員(40人)
客層：2世代、20-30才代中心、男性過半数。
客入れ：感染対策 手指消毒任意。開場時間まで2Fで待機、呼び出しに来てくれ。
開場時5，6人ほど。12畳大部屋の中央部にセット組、Ｌ型囲み客席。正面2、サイド
高低差をつけた椅子3列。正面最前列はものが飛んでくるかもと断り書きあり。
当日パンフ B5 4ページ。物販。上演台本他。空調温度の気配り数度あり。戸外で
鳩が巣作り中につき鳴き声が聞こえても舞台とは無関係とことわり。カーテンコール
各1回、終演8:51PM後、松井文さんの弾き語りライブ5曲。涙腺決壊する方あり。
千秋楽、本橋さんの声かけで一本締めで仕舞い。
平成29年度北海道戯曲賞・大賞受賞作「動く物」と新作「旅の支度」、いずれも
2人芝居を上演。
舞台。建屋の給湯シンクを借景、アパート部屋を設え。窓際にシングルベッド、
脇にラック、衣服のラック。シンク脇に椅子とTVを置いたテーブル。「動く物」は
ラグマットとローテーブル置き、一方「旅の支度」は板敷のまま、ベッド脇に旅の
荷造りの小山を造り。照明はデスクライトと部屋の明かりのみと超シンプル。
「動く物」
お話。勝ち気な彼女と言葉足らずの彼氏はなにかとピリピリしながら同棲中。共に
動物好きだが、ある日水槽で飼っていたペットがいなくなってしまう。喪失はそれ
だけでは無くて。
人生のあれこれ、とりわけ選択で心揺れる時を細やかにリアルに描く。正しい選択が
善ならず、なにより生きて幸せでいることの大切さを思わせて、じんとくるねこ。
動く物があれこれ登場、マジックリアリズムの表現ありで賑やかで、現実と重ねて
味わい一層。バラックと散らばる道具、調度類が見事に舞台美術、演劇空間を創り
瞬時に転換して見せ。演劇の魔法を超シンプルに成しててカッコいい。
「旅の支度」
お話。苦労人な弟がハワイで挙式、誘われた姉は引きこもり、母とも確執ありで、
正直乗り気じゃない。姉がした膨大な荷造りと嫌気をタイムリミットまでなんとか
しようと弟はなだめすかすが…。無事に2人は旅立てるのでしょうか。母親のヒット
漫画のネタにされ、生きづらくなった家族の事情を重ねながら描いていく。
これもまた合理的で正しいことに一矢報いるよな、問いかけの家族劇。場面展開が
シンプルなのに鮮やかに切り替え、役者の役変わりもしかりで、「動く物」を越える
豊かな演劇空間を堪能するねこ。
二作品ともままならない人生のさまざまを描き、そこに寄り添い肯定する視線を常に
感じさせ。至近距離で囲み見守る観客のありさまも世界の一部と体感、楽しむねこ。
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