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＠西早稲田 戸山公園 陸軍戸山学校軍楽隊 野外演奏場跡（2024/06/06-09 5ステージ）
全自由 3000円
脚本：屋代秀樹[日本のラジオ] 演出：本橋龍[ウンゲツィーファ]
舞台監督：アンディ本山 音響：本橋龍 衣装・小道具：日野あかり
ビジュアル撮影・デザイン：鈴木あかり 配信映像撮影・編集：中沢志保、山根裕之
企画：日野あかり[#家で出来る演劇／日本のラジオ]
出演
宝保里実[コンプソンズ]：甲（虎に変身した男の旧友）
家田三成[坂井水産]：乙（同上が引き起こした事件の担当弁護士）
日野あかり：丙
横手慎太郎[シンクロ少女]：丁
2024/06/09（日）曇 3:05-4:09PM（64）最前方 客席満員（45人？）
客層：子供連れあり、20-30才代中心、男性過半数。
客入れ：感染対策 手指消毒任意。事前に虫よけ塗布を推奨。開場時5，6人。
すり鉢状の斜面を正面にパイプ椅子、丸椅子、パイプ椅子の3列、後増席。
開演前に都の事務局から挨拶と場所の紹介、7団体19公演が行われ、今日が最終日
とか。当日パンフ A5 7ページ。開演前は騒がしかった鳥たちは、開演中は比較的
自粛のよし。物販未確認。カーテンコール1回。都のアンケートと手ぬぐいプレ。
中島敦「山月記」をモチーフとした作品
舞台。急斜面に露出した土の地面、天を蔽う樹木と高所にうっそうと茂み。上から、
鎖ならぬ虎ロープを4条ほど垂らし。
「山月記」原作。自尊心が高く、詩人になる願いを抱いていた李徴(りちょう)。
しかし、奇怪な運命は彼を虎に変えてしまう。偶然再会した友に語る数奇な物語。
お話。3年前に虎に変身した男が引き起こした3件の殺人現場。死刑は確定している。
男の旧友は担当弁護士に、事件の数日前に茂みから飛び出した虎となった男と再会、
話をしたと告げる。それで判決が揺らぐモノではないが、しかし死刑を望んでいる訳
では決してない。彼らに気づき、話しかけてくる、事情を抱えた者達がいて。
原作、場、キャラともろもろ当て書き。即物的な茂み、救急車のサイレン等サイト
スペシフィックど真ん中と、野外公演ならでわのお楽しみ。虎に成る、あるいは
成りたかったモノに成れない、運命の理不尽さと不遇の人生を登場人物達へ拡張、
忍ばせつつ描く。キャラと境遇がとりどりが興味深く見るねこ。いろいろと背負わ
されても、しれっとしてる風の旧友役・宝保里実さんが大変。ラストの叫びにその
凝縮を見、痺れるねこ。
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