＠新宿 サンモールスタジオ（2025/05/17-25 12ステージ)
全指定 初日割4500円 一般 前売5000円 当日5500円 学生1500円
作：ベス・フリントフ（2018年初演) 翻訳：小田島則子
演出：寺十吾[tsumazuki no ishi] 振付：小野寺修二[カンパニー・デラシネラ]
舞台美術：小林奈月 照明：松本大介 音響：岩野直人 音楽：坂本弘道
衣装：今井由希 演出助手：函波 窓 舞台監督：田渕正博 宣伝写真：八木 咲
宣伝美術：國本羽乃 宣伝ヘアメイク：小堀香澄 宣伝衣装：久保田亜美
版権コーディネート：尾身禅介 制作：小野智美
出演：
吉田久美[演劇集団円]：マライア・マーティン（＊、殺された女性）
西尾まり：アン・マーティン（マライアの継母）
有川マコト：トマス・コーダー（農場主）、ピーター・マシューズ（レディ・クックの弟）
小暮智美[青年座]：フィービー・ストウ（＊）、ミス・ベティグリュー
渋谷はるか[文学座]：ルーシー・バーラム（＊）、レディ・クック（村の領主）
尾身美詞[青年座]：テリーザ・ヘイヴァーズ（＊）、ミセス・ウッドストック
安藤 瞳[青年座]：セアラ・ストウ（＊ フィービーの従姉妹））、ミス・アンヴィル
＊「チャレンジクラブ」幼馴染み通し
2025/05/24(土)雨 7:00-9:03PM(2'02)前方中央 客席満員(100人)
客層：2世代 大人客席 男女半々。
客入れ：感染対策 手指消毒任意。ロビーにジオラマ？展示。最前追加のミニ椅子1、
雛壇に椅子6〜8列。当日パンフ B5 3ページ。相関図付き。物販未確認。
カーテンコール3回。熱心な拍手沸き。
19世紀イギリスの田舎町で実際起きた殺人事件をベースにした作品、本邦初演。
お話。男を慕いながら裏切られ、惨殺された女性・マライア・マーティンの追想。
伝統的な貧困、格差下にあり、虐げられながら懸命に生きた彼女を、気遣う周囲の
友愛とともに描く。
強くて儚い女達の生き様がガツンと胸にくる。通り一遍のフェミニズム、シアター
フッドを超える訴えかけのある舞台。殺されたマライアは冒頭に始まり数度、悲劇に
物見遊山な！？と、観客を糾弾。そんな挑戦的なメタフィクションを受けて立って
やる！とすべからく果敢。戯曲と舞台の女優達が渾然一体となって祈りと情熱の炎と
化していくよで圧巻。平台の島舞台に最小限の椅子だけ、女優自ら組み替えての転換が
時に鬼気迫り。抑制された光で劇的に場面を表す、絵画、彫刻かという、豊かな
空間美術も素敵。