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＠蒲田 HUNCH(2025/05/31-06/03 4ステージ)
全自由 一般 前売4500円 当日5000円 学生 前売・当日とも3500円
コンセプト・テクスト：倉石信乃 演出：藤田康城 音楽・演奏：福岡ユタカ
装置：高橋永二郎 衣装：安東陽子 舞台監督：原口佳子（モリブデン）
照明：岩品武顕 （with Friends） 音響：田中裕一（サウンドウエッジ）
衣装製作：渡部直也 宣伝美術：須山悠里 制作協力：前田圭蔵
制作：福岡聡（カタリスト） 主催：一般社団法人ARICA 共催：醍醐ビル株式会社
協力：HUNCH 助成：公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
［東京芸術文化創造発信助成］、公益財団法人全国税理士共栄会文化財団
出演：
安藤朋子（高齢の女性）
岡田智代（高齢の女性）
矢野昌幸（若い介護者）
2025/06/01(日）曇 7:05-8:26PM(1'20)上手後方 客席超満員(70人）
客層:3世代 アート関係、ベテラン結構。女性過半数。
客入れ:感染対策 特段なし。開演30分前受付、整理券配布。15分前開場。
トイレ2箇所、加えて地元店のも案内。桟敷2、雛壇にパイプ椅子3列。当日パンフ A4
3ページ。物販なし。カーテンコール2回。
原曲。世阿弥の能「檜垣」修行僧の前に現れた老女の霊。年ふればわが黒髪も は
自分の歌であり、美しき白拍子であったが、生前の罪により死後も水くみの苦行を
受けていると語り。僧の弔いより往事の華やかな舞を舞い消える。
翻案。蒲田の飲み屋街にある、がらんとした無機質なビルの一室。中央に蛇口とシンク
スタンド。下手奥にカウンター。２人の老女が若い介護士の世話を受け、生きている
ような死んでいるような、日常ルーチンを過ごしている。
ほぼ録音された声で動作、介護人はAIロボットかとマイムめき。いずれ表情、有り様を
濃く、印象深く表し。衰えと諦観、心のスイッチを切ったような生活と介護、休みたい
の願いからの共闘で蘇る展開。僧（男性）でも仏さまでもなく、自発してるのが痛快。
ボロは着ても心は錦、は失礼だけど、メイクアップするパフォーマンスは生の実感が
感じられて、心晴れする思いがするねこ。音楽、照明、装置は空間美術に及び。
本水（蛇口水道水と天井からのは雨？）をよく活かし。会場のすぐ外を走る池上線の
生音と明かりがＳＥと重なるのが面白い。ブルーからのローズピンクと染め上げるよな
照明もまた心理をよく映してる感。