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＠天王洲アイル・スフイアメックス(2000/12/8-10 5ステージ)
全自由前売り2,200円 当日2,500円
構成・演出：内藤達也 舞台美術：秋山光洋 照明：榊美香 音響：井上直裕
ビジュアル・エフェクト：ナツキ［DEMODEX] 舞台監督：藤林美樹
振付：HIROE コスチューム：山本華漸[Future eyed］ほか
ヘア・メイク：水野ゆかり 香料効果：松下好 宣伝美術：草野リカ
コーディネーター：甘原みさ子[㈱アートバンク] 制作：梶間真利子、千明雅子
主催ガーディアン・ガーデン
出演：
「モノと暮らす男」 柏原直人：ナオト 中村早千水：松滴カオリ
「つながれた２人」 山中崇 ：テルヒコ 杉山冴子 ：ユミ
「離れない二人」 諌山幸治：タカハシ 杉浦理史 ：ムラカミ 三浦香代：サトウ
「間（ハザマ）の男」 工藤寅生：トシオ 坂本弓子 ：アヤコ 山中郁 ：カナ
「存在の危うい彼ら」 小野ゆたか：サトル 大内真智 ：シンジ 金崎敬江：マコト
松下好 ：ーー
舞台。対角線に会場分断する高低差をつけた箱３。色は明るさ異なるようにブルー
配色、床にはアクセントで□模様。両端にはすっぽんな開口２あり、役者出入り。
上方までネットなワイヤも両脇、間の床上１５cmを反対側までずっと渡り、電信柱
状態。糸電話もしもしと。会場壁は白布で覆われスクリーン。四つ角からビデオ
プロジェクタ投影、街、そして役者のライブ映像を360°投影する。
お話。ディスコミュニケーションを巡るさまざまな人たち。「モノと暮らす男」。
ものの喧噪に囲まれて暮らす男、打てば響くような物ものの中、応えがないのは
死んで横たわる恋人だけ。「つながれた二人」二人の間に糸がある、時には
「メジャー」でむすばれていて、心の距離は何mと測定できちゃう。
「離れない二人」二人の会話は二人だけのものじゃない。間にはノイズ混じりに
あれこれとあり、不安に駆られちゃう。「間の男」今妻、忘れられない彼女の面影
の二人と同時に暮らす男。それぞれとの会話は奇妙に相互通行しあい、男の楽しさ
と寂しさをシニカルに募らせていく。「存在の危うい彼ら」三人が自分たちの
お母さん演じあい。お母さんと呼ばれたものが母親のルール。替わりばんこ、また
二人でしたり、でも三人は無理だろうとか。ほか、それぞれチームにコロスの
野次、人の声で生活音、小説してるモノローグ、勘違いでたらめ会話、スムースな
音楽をまぜこぜ。
さまざまアイディアで描くディスコミ・シーン、絶望するほどでもない浮遊する
悲しみ。まさに９０年代早大劇研の子として、手法継承、完成度高し。スタイ
リッシュなビジュアル、アンサンブル。ナンセンスギャグの照れ笑い。薄味の個。
と、うーん今時。我にかえっての孤独シーンにときどきしんみり。すっとした
哀切感○。
でも全体、感情移入できるとこ少なく、伝えたいこと？？な距離感あり。よく
できてるけど、舞台からの贈り物内容不明なＧ２プロデュースの感触彷彿。
少しずつ展開するシーケンスは、技巧趣向を丹念に重ねる。もうちょっと、
短縮したほうがすっと潔くて○と思うねこ。
役者。女優かわいい。ありがちに男優負け（そういう役柄というのもありか）。
劇団ｈｐ http://b-ev.net/
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