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＠王子 王子小劇場(2007/8/10-12 4ステージ)
http://www.en-geki.com/
全自由 前売2500円 当日2800円
舞台企画・脚本・出演・宣伝美術：葛木英
演出助手＋舞台監督：北川大輔 音響：平井隆史ほか 照明：床田光世
舞台美術：袴田長武＋鴉屋 映像：浦島啓 映像監修：登米裕一 特殊衣装：mam
ドラマターグ：森下亮[クロムモリブデン] ヘアメイク：増田加奈
宣伝美術：金属女王 宣伝モデル：三宅夫婦 制作：増田友克ほか
企画・製作：富士ロック
出演：板倉チヒロ[クロムモリブデン]
一本目「たちはだかるもの」
脚本:池田鉄洋[猫のホテル／表現・さわやか] 演出:森下亮
二本目「月とルチオ」
脚本･監修:山中隆次郎[スロウライダー]
三本目「月に一度だけ〜Only Once a Month〜」
脚本･監修:渡邊一功[リュカ．]
四本目「泡−ユニットバスの人魚−」
脚本･演出：葛木英[メタリック農家]
幕間映像「フェロえもん」
脚本･監修:登米裕一[キリンバズウカ] イラスト：板倉チヒロ
声の出演：板倉チヒロ、葛木英
2007/8/12(日)猛暑 6:08-7:50PM(1'40)中段下手 客席満員(80人)
客層：20-30歳代中心、単独客多め。男女半々。
客入れ：ひな壇に椅子7列。奧側が見やすいと誘導。折り込みチラシそれなり。
折り込みパンフ B5 4ページ。挨拶、配役スタッフ。全公演のチラシとコメント。
カーテンコール1回1分。
小劇場演劇好きは！！なキテる俳優2人の組み合わせ？。葛木英 ＠メタリック農家は
初見ねこ。
舞台。中央白木のドア。同ライトをおいた白い柱が２つ。天井部にも白枠を設えて
密室設定。
お話。「たちはだかるもの」居酒屋トイレに籠もる野郎、出てきてみれば元彼女。
待たされた男は愛想づかされたダメ男。障害があるほど燃え上がる女は、相も変わ
らぬダメぶりに点火されて。
「月とルチオ」逃げるように月に働きにでた男、置いてきぼりの女との会話は今と
あの頃語り。遠くて近い電話越し会話は、12年の年月の隔たりを飛び越える。
「月に一度だけ」名も知らぬまま、月に一度体を重ねる男女。男が切り出した別れ話
、女にとっても体だけの割り切った関係のはずだったのに…。
「泡」昼夜連続で働く女性の家には恋人の男性、今は下半身人魚が同居。依存せずに
生きていけず、かといって男として慰めることもできない男はもうたまらない。女の
バックから母子手帳をみつけ、感情を爆発させてしまう。
それぞれの幕間に、Ｈ目的で作ったロボット、逆に虐げられてしまい情けない男の
連作アニメを投影。
３話（３演出）×２個性派＝相乗の楽しさ。仁王立ちが似合う女、と思いきや和の心
な葛木様。気配りも腰が引けたり鶏冠に来ちゃったりな、チヒロさん。ハイブリッド
な２個性を生かす様々の役柄と演出○。「たちはだかるもの」。ハイスピードハイ
テンションに少々やりすぎ、追想が箸休め的に緩急のメリハリをつけて○。
「月とルチオ」あの頃のままに追想する老いた２人に演劇の面白さと夢があり。
仕掛けがわかる後半が心に沁み。「月に一度だけ」メロしてる２人のすれ違い、苦い
大人な後味。「泡」設定で成功、もっとあれこれとできそう。
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