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＠三軒茶屋 シアタートラム(2011/4/7-10 6ステージ)
http://setagaya-pt.jp/
全指定 前売り・当日3300円 劇場友の会会員3100円 世田谷区民割引3200円
リピーター割引2800円
作：大塩哲史 演出：中屋敷法仁（柿喰う客）
照明：伊藤孝 音響：志水れいこ 舞台美術：稲田美智子
舞台監督：大友圭一郎、弘光哲也 舞台監督助手：桜井健太郎
ドラマトゥルク：オノマリコ（趣向） 演出助手：戸谷絵里 宣伝美術：満冨優子
スチール：金丸圭 制作：吉田千尋 製作：北京蝶々
出演： 山本卓卓(範宙遊泳)：テツオ(障害者アスリート) 帯金ゆかり ：アカリ(テツオの姉) 佐賀モトキ ：プーマ(作業療法士)
安藤理樹(PLAT-formance)：ニノミヤ(スポーツライター)
掘越涼(花組芝居) ：サイトウ(障害者アスリート) 杉村こずえ ：エドガワ(サイトウの彼女)
コロ(柿喰う客) ：ユメコ(女王) 高橋洋介 ：ダイチ(ホームレス) 印宮伸二(劇団神馬)：ノジマ(医師) 田渕彰展 ：ヨタロウ(精神障害者) 今城文恵(浮世企画)：ユノミ(身体障害者) 権五柱 ：ヤプキ(漫画家) 前田勝 ：ミナミ(性犯罪者)
伊原農(ハイリンド)：サワダ(義肢メーカー社長) 森田祐吏 ：ヤマガミ(秘書> 藤尾姦太郎(犬と串)：ミコシバ(サイボーグ)、記者 横道毅(花組芝居) ：キナシ(サイボーグ)、記者 冠仁 ：カジキ(サイボーグ)、記者 浜崎仁史 ：シンタニ(サイボーグ)、記者 流山児祥(流山児★事務所)：イシハラ(都知事) 長野耕士 ：イノ(副知事) 浅見紘至 ：コニシ(警察官僚) 岡安慶子 ：オトグロ(警察官) 佐野木雄太(劇団銀石)：ハラグチ(警察官) 浪打賢吾 ：ナガサキ(警察官)
石黒淳士 ：ユウジロウ(故人)、変質者 浅見紘蚕 ：ワタリ(故人) 浪打賢吾 ：タチ(故人) 佐野木雄太(劇団銀石)：カンダ(故人)
2011/4/7(木)晴 7:39-9:15PM(1'35)前方中央 客席ほぼ満員(230人)
客層：20-30歳代中心、カジュアル中心、時々スーツ姿。男女半々。
客入れ：受付、物販とも1列で行列待ち、しばし。折り込みチラシ厚め。パンフ B5
3ページ。挨拶、配役、予定。次回公演不明。物販。上演台本 B5 800円。おまけで
座談会収録。厚いと思ったら片面、両面焼き希望。ほか公演DVD。
地震時の注意はなし。カーテンコール1回1分。
久々の北京蝶々。代表作(未見)「あなたの部品」のスピンオフ作品とか。
つっても、中屋敷法仁演出なのでデコレーションは別物。
舞台。床に多角形陣、プリント配線な線束が5方向5色に立ち上り。
お話。大震災後の日本再生を祈して、東京で二度目のオリンピックが行われる。
果たせなかった父親の夢を叶えた現知事イシハラは、しかし圧制下に置かれたマイノ
リティ達の一団に人質となってしまう。知事の救出、同時に行われるパラリンピック
を開催すべく、ハイテク義肢で強化した超人・身体障害者ランナーは孤軍奮闘するが。
タブーなテーマに挑戦、身体障害者達の欲望、怒り、望みら真情を前面にしての
エンタメ作品。障害者として広く、青少年保護育成条例に反する、新しきマイノリテ
ィ達を含め。小劇場演劇らしい、風刺と反骨精神が溢れたものとし。併せ、家族らと
の屈託も、青春ならではの葛藤を取り混ぜ、物事の表裏共々描いて、充足感あり。
それら諸事群像を短いシーンを小気味よく繋げ、スピーディに展開。語尾ら変調の
独特な中屋敷節の乗りのいいリズムで演じて、しごく快調。どんどん追加してく
作家さんらしく、エピソードや小ネタが満載。とりわけ、アンダーとアニメの趣味趣向が
多く。それらと観客との反応、距離感も面白く体感するねこ。もっと充足を、マッハをと、
もどかしく思う場面あり。贅沢かも、でも期待したいねこ。
役者。女王・コロ。男子6割、かっこよし。萌えぶりも意外と違和感なし。掘越涼・
主人公ライバル・障害者ランナー。方言とも旨し、狡し。イシハラ知事・流山児祥。
急遽車椅子でも健闘、存在感たっぷり。でもちと憂い顔が過ぎ？。
アフタートーク 9:21-9:35PM(14) 6割方居残り
高間響（劇団笑の内閣(HP) 総裁）、中屋敷法仁、大塩哲史
記憶とメモの覚書、なんで抜け多数、不正確なことをお断りしますです。
中屋敷さんはいつものセーター着でなく、稽古着パーカー姿でした、司会は大塩さん
です。
京都から深夜バスで来たという、ゲスト高間さんの紹介。東京都の青少年健全育成条例
改正案の問題点を扱った芝居「非実在少女のるてちゃん」が劇場に「反社会的」
と上演拒否にあったという事件が昨年話題になったとか。青少年健全育成条例改正案
についてゲストから説明。つい先日、ＢＬ本の発行が、震災騒ぎのどさくさの中、
大阪で禁止になったとか。
高間 非実在〜というのは、役人が考えた間抜け名。要は書かなければいい。刑法に
触れる行為を「不当に賛美」しというが、それってよくわからない、解釈次第。
中屋敷 マンガや紙媒体の問題だが、今回はなぜ演劇にしたのか？と。
大塩 オリエント興業という、高級なダッチワイフ＝ラブドールメーカーにお母さん
から感謝の手紙が届いた。息子さんが障害者で、親としてしてはいけないこと＝
息子と性交渉をもつことをしなくて済んだという、感動と感謝を寄せた手紙だった
という。性的なコンテンツを必要とするのは誰かというのを改めて考えた。
中屋敷 エッチな背景はいろんな人が必要としていると。
高間 児童ポルノ改正に関する役所の議事録が面白すぎる話。例えば、ジャニーズは
どうか−それも児童ポルノ。それを読んで悔しかった、作家としてこんな面白い
台詞が書けない。PCの添付メールのえん罪うんぬんが議論されていて、エスパー
でもないのに、開かずに内容がわかるわけがない。本に手垢がついていたら(読んで
いて）犯罪とか。みんな芝居の脚本にいれた。違う方向からはダメと言われたく
ない話。
中屋敷 演劇は個人的な思いを扱うべきもの。その人だけの性的志向とか、振れ幅が
広いほうがいい。法改正で、手塚治虫も初期作品はダメになる、奇子は近親相姦
だし。奇子を知らないの？話。
質問コーナー
Q1中屋敷の演出に、大塩さんが驚いた場面があったか。
大塩 意外と想定内（当ててて書いたし）。精神障害者役の田渕の小ネタ、それも
古いのを連発するのは予想外だった。
中屋敷 そんなのカンケーねぇを知らない、ピアノマンみたいな人（古株の役者だが
芸能関係に疎い）。四歳児のパンツを切りきざんで…は完全に自分で創った。
大塩さんの台詞も変態だと、お互い思いながら、絞り出しながら、気持ちの悪い
チームワークだった。
大塩 一人で出来ないことをやるコンセプトですから。
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