＠下北沢 OFFOFFシアター(2011/08/17-28 14ステージ)
http://www.honda-geki.com/offoff.html
全指定席 3500円 ペアチケット 6500円 トリプルチケット9000円 当日券3800円
＠札幌 シアターZOO 9/18-19 3ステージ
作・演出：関根信一 照明：伊藤馨 音響：樋口亜弓 衣裳：石関準
フライヤー原画：ぢるぢる フライヤーデザイン：石原燃
制作：渡辺智也、三枝黎、水月アキラ 助成：芸術文化振興基金
企画制作：劇団フライングステージ 主催：劇団フライングステージ
出演：
羽矢瀬智之：三澄 堅(彼)
石関 準 ：三澄真佐子(彼の母親)
小林高朗 ：加藤裕市(彼の彼)
岸本啓孝 ：澤田 守(彼の元彼)
しいたけを：進藤太一(彼の元彼の今彼)、藤崎聡子(真佐子の同級生)、
杉山達雄(亮二のパートナー)、高橋彰(彼の叔父)、乗客C
ますだいっこう：高橋スミ(彼の母親の母親)、乗客A、姑
遠藤祐生 ：舞台監督、松崎孝祐(真佐子の同級生)、息子、川田亮二(守の友人)
木村佐都美：三澄真佐子(少女時代)、乗客B、若い女、嫁、高橋恭子(彼の従姉妹)、
山形文子(真佐子の同級生)、川田敦子(亮二の妹)
関根信一 ：川田絹江(亮二の母親)、羽田結子(札幌の母親)、高橋町江(彼の叔母)
2011/08/26(金)雨 7:34-9:14PM(1'40)中段上手 客席ほぼ満員(60人)
客層：20-30歳代中心に幅広く、男性過半数。女性は単独客多め。
客入れ：椅子6の通常客席。誘導は随時。冒頭、座り芝居で観がたいときあり。
折り込みチラシそれなり。パンフ B5 3ページ。長めの挨拶、配役、予定。
次回公演。12/29-30 gaku-GAY-kai2010＠スペース雑遊。物販。脚本1000円。
年一なのかな？な本公演。札幌公演は性的少数者をアピールする祭典・
レインボーマーチに併せて(当て書き）して上演され。
舞台。正面に青空の借景幕２つ。昔の学校木製椅子が７つほど。組み替えて、居間、
新幹線ら場所に見立て。壁のしわびき紙は雲かしらん。
お話。一人、実家で暮らす母親が法事と初めての同窓会で北海道へいくという。
珍しく同道するという息子だが、当日同じゲイのパートナーを連れてくる。知っては
いても戸惑う母親。折しも札幌のレインボーマーチへいくという、息子の元パート
ナーまで合流することとなり。もうなにがなんだかの上に、あれこれあって旅程変更
やらハプニング続きの「家族旅行」となって。
誠実で清涼、真心がこもった笑いと涙の人情劇。ソートンワイルダーの舞台のよう、
俯瞰視点の語り手がナレーションして、場面を繋ぎ。計画通りにいかないのが計画と
振り回される道中、呑気と堅気のやり取りが笑いを誘い。闊達で大らかな会話の中、
ゲイの悩み、戸惑う母親の姿が丁寧に織りこまれ。後半、母親の妨げの訳、もうひとつ
の恋を巡る心の旅路が浮かび。迷いとわだかまりが晴れていく兆し、穏やかな幸福感
がしみじみと沁みるねこ。
役者。板につくとはこれをいうな、張りのある自然体。母親を演じる石関さん、
関根さんがとりわけ。ますださん、口が悪い祖母がちょっとスパイシーも
滋味しっかりとして好感。
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