[ホーム](個別ページができ次第、そちらにリンクします。)

 ヴィレッヂ「大人の新感線『ラストフラワーズ』」

 @赤坂 赤坂ACTシアター(2014/7/30-8/25 30ステージ)休演7/31 8/7,14,21
 http://www.tbs.co.jp/act/
 全指定 S席11000円 A席9000円 ヤングチケット2000円 22才以下
  @大阪 シアターBRAVA! 9/3-30 32ステージ

 作:松尾スズキ[大人計画] 演出:いのうえひでのり[劇団☆新感線]
 美術:池田ともゆき 照明:原田保 衣裳:伊賀大介 
 音楽:東京スカパラダイスオーケストラ 岡崎司 振付:川崎悦子 音響:井上哲司
 音効:末谷あずさ 大木裕介 殺陣指導:田尻茂一 川原正嗣
 アクション監督:川原正嗣 ヘア&メイク:宮内宏明 小道具:高橋岳蔵
 特殊効果:南義明 映像:上田大樹 大道具:俳優座劇場舞台美術部
 歌唱指導:右近健一 音楽助手:大塚茜 演出助手:山ア総司 舞台監督:芳谷研
 制作協力:大人計画 企画・製作:劇団☆新感線・ヴィレッヂ
 サイト http://www.otonanoshinkansen.com
 出演
 古田新太 :佐伯三蔵(佐伯家の当主 実はミッシング捜査官)
 村杉蝉之介:つげ(漫画家 実はミッシング分析官)、ペク教授、ヒュンダイ
 荒川良々 :村西五郎(ミッシング捜査官 元爆弾魔)
 小池栄子 :nanana(横山奈々子 辛龍会運営バー クラブ歌手 実は)

 橋本じゅん:勝場典明(勝場組組長)、シン・ジョンホン(辛龍会会長)
 阿部サダヲ:勝場軍一郎(勝場組若頭)、勝場軍二郎(双子の弟)
 高田聖子 :ミンス(シンの母親)、佐伯みよ子(三蔵の女房)

 皆川猿時 :ジョンオク将軍(オンドルスタン共和国将軍)、ビッグ(セレスティーノ財団)
 山本カナコ:三木田テンホー(オンドルスタン共和国 マジシャン)
 保坂エマ :女官スジュン(オンドルスタン共和国)

 河野まさと:ミャン(辛龍会組員)
 村木仁  :ドンナム(辛龍会組員)

 宮藤官九郎:早川達男(落魄のフォークシンガー)
 平岩紙  :砂漠ひかる(早川達男を取材する ルポライター)
 星野源  :犬塚ひろし(勝場組新人)

 松尾スズキ:セレスティーノ(財団代表)、オンドルスタン将校
 粟根まこと:サルバドル(セレスティーノ財団 進化工学者)

 川原正嗣 :教官、ディレクター他
 藤家剛、加藤学、川島弘之、安田桃太郎、南誉士広、熊倉功、横田遼
  :勝場組組員、辛龍会組員、オンドルスタン兵他
 伊藤結花、遠藤瑠美子、高杉あかね、中江友紀:ダンサー、嬉しさ組、喜ばせ組他

〈映像出演〉
 蒼井優:セレスティーノの母
 中井美穂:アナウンサー
 木村匡也:ナレーション

 2014/07/30(水)晴 6:00-9:35PM(1'26/休26/1'40)1F中段下手 客席満員(1300人)
 客層:20-30才代女性8割 おじさんぽつぽつ。
 客入れ:折り込みチラシ厚め。パンフ A4両面 1枚。物販に長蛇も回転は速め。
 パンフ 大判B4 1800円 袋入り。ゴム紐綴じ バラでB3、田中圭一のマンガ相関図
 B2に展開。Tシャツ2600円 トートバッグ1300円 戯曲本。
 9:32PM終演 カーテンコール2回2分。

 チャンバラとサイコ、ベタとシニカル、持ち味真逆の東西ベテラン劇団、まさかの
 タッグ公演。
 舞台。正面、コンクリート壁、両袖にいかにも書き割りなペライ工場装置。
 キャバレー、茶の間、秘密基地らを高速転換、巨大スクリーンの映像を完全装置化

 お話。007らスパイアクションねたで遊ぶ、「オースティン・パワーズ」の体。
 世界をなんとかしようと暗躍する組織と超法規的スパイ機関の対決の中、事件の
 謎と、それぞれの真情が浮かんでくる。

 遊びを知り、人を解する大人の演劇、名前に偽りなし。ゴージャスで、ちょっと
 恐くて、でも切ない、両劇団の世界を素敵に活かし。全編、格好いいとこが恥ずか
 しげで、日常生活に必要のない奇行の可笑しさ満載。前半はもうバンバン、若手
 演劇人にバカにされるようなバカ連綿。昭和のTVや映画、任侠ものとスパイもの、
 たまに小津安二郎を淀みなく変調して繰り出し。ニューカマー登場し、入り組んで
 いく、カオスな面白さ。折々と終盤カタルシスに至り、小さき人間の切なさが
 浮かび。憎しみや暴力が愛でできていると知られ、恩讐を越えるラスト。包み込む
 星野源の歌がまた。泣いちゃったねこ。
 
 役者。いつもより多く動いて語ってます。敵対する二役一人が多いのもお楽しみ。
 古田新太に惚れ直す。阿部サダヲ、安定して狂う。高田聖子、本領発揮。
 橋本じゅん、弄られまくりで愉快。松尾スズキ、変な動きやら役者芝居ぞんぶん。
 河野まさと、いつになく激しい。小池栄子、特殊俳優達を前に全然負けてない。

 

[月間一覧