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 劇団HallBrothers 15周年記念・公演ラッシュC冬
 ×第6回 ぽんプラザホール ロングランシアター「となりの田中さん(再演)」
 第6回 九州戯曲賞 大賞 受賞作品

 @福岡 ぽんプラザホール(2014/12/10-23 14ステージ)休演12/16,17
 http://pomplazahall.jp/
 全自由 一般前売1800円 当日2000円 レディースデー割引/メンズデー割引1500円
 苗字が「田中」さん1300円

 作・演出:幸田真洋 照明:荒巻久登(シーニック) 音響・音楽:中茂久也
 音楽:河野正樹 舞台美術:坂井操 舞台装置協力:中島信和(兄弟船)
 大道具:高柳一輝 小道具・チラシイラスト原案:永倉亜沙美 衣装:宮坂幸子
 宣伝美術:大塚健三 制作:萩原あや、城戸一郎、山下大貴、日巻健太、唐島経祐、
 松田華佳
 出演:
 山下大貴:田中典明(28才 201号室 大家夫)
 坂井操 :田中房子(36才 同上 雇われ大家)

 高柳一輝:田中正志(40才 202号室 新興宗教信者)
 宮坂幸子:田中愛美(35才 同上 正志の妻)

 唐島経祐:田中孝一郎(29才 101号室 プログラマー)
 萩原あや:田中千裕(28才 同上 元パティシエ 孝一郎の妻)

 幸田真洋:田中カツミ(27才 102号室 無職)
 永倉亜沙美:田中久美子(33才 同上 パート カツミの妻)

 2014/12/22(月)曇 7:35-9:25PM(1'43)後方上手 客席ほぼ満員(65人)
 客層:20ー30才代中心、女性7割。
 客入れ:椅子6列。整理券なし、開場10人ほど。折り込みチラシそれなり。
 ビニール袋入り、音がでるので鞄か下に置くよう注意あり。パンフ A4 4ページ
 +スタッフ 1ページ オールカラー +あいさつ 1枚。物販。戯曲収録本。DVD。
 カーテンコールとトーク6分1回。

 結成15年の老舗小劇場劇団。初見ねこ。昨年、岩松了ら審査員の九州戯曲賞を
 受賞しての再演。
 舞台。2階立ファミリー向けアパートの四部屋をまんま見せ。中央に階段と玄関ドア。
 いずれもフローリングの六畳サイズ。無印良品な調度、部屋により壁に小ペイント
 とか、こじんまりと装飾あり。

 お話。雇われ大家、マスオさん夫婦同居(2F左)のアパート。なんと4世帯とも
 田中姓(事実、福岡で一番多い名字とか)。いずれもとりどり変わり者。
 新興宗教にはまる夫婦(2F右)。会えば勧誘言葉。新来の夫婦(1F左)。子づくりと
 生活を取り戻そうと、妻は人気パティシエを辞めて、プログラマの夫と都落ち。
 若いニート夫はいらだっては妻にDV疑惑(1F右)。事情は違えど、幸福を願う
 気持ちは同じ。だから、親切とやっかみ、羨望と妬みが隣の芝生は如何と沸いて
 でる。ニート夫が起こした騒動をきっかけに高まって。

 20ー30才代の人たちって大変だよね、な同時代の問題意識共有のシニカルコメディ。
 あるあるな日常にスパイシーなキャラを配して、痛みと笑いを程良くまぶす、
 さじ加減上々。丁寧なつくりと、問いかけをお客と共有する隙間があるのにも好感。
 四つの部屋が同時進行するも混乱はなし。台詞がない間も生活ドラマは続いていて
 空間演出と演技、上出来。気が利く(利かない)タイミングや、暗転前の台詞らに
 センスの良さを感じさせ。転換音楽がジャズという渋みもよく。役者はキャラが
 立ち、安定、稽古のほどが知られ。新劇劇団からオファーが来そうなウェルメイド
 プレイと思うねこ。

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