[ホーム](個別ページができ次第、そちらにリンクします。）
＠目白 シアター風姿花伝(2020/12/04-20 22ステージ）
全指定（早期割引）序 5900円 破 6400円 急 6900円
シニア（65歳以上）5500円 学生 2000円 高校生以下 1000円
作：ニコラス・ライト 演出：上村聡史
美術：乘峯雅寛 照明：阪口美和 音響：加藤 温 衣裳：半田悦子
ヘアメイク：鎌田直樹 演出部：黒崎花梨 舞台監督：梅畑千春
宣伝美術：チャーハン・ラモーン 絵画提供：佐和子 WEB：小林タクシー
制作：斎藤努、加藤恵梨花、高村 楓、北澤芙未子 風姿花伝スタッフ：中山大豪
プロデューサー：那須佐代子 企画・製作：風姿花伝プロデュース
出演：
那須佐代子：ミセス・クライン
伊勢佳世：メリッタ
占部房子：ポーラ
2020/12/16(水)晴 7:00-9:40PM(61/休14/73)最前列より 客席9割(55人)
客層：大人2世代、女性過半数。
客入れ：感染対策。足マット、手指消毒、検温、椅子間隔空け。正面雛壇に5列
サイド1列。折り込みパンフ B5 3ページ。物販。関連冊子。
カーテンコール2回2分。那須さんから挨拶。
実在の精神分析家を題材にした作品（1988年）とか。
舞台。潮騒の音が聞こえる、ブルーの書斎。調度類は本物アンティーク。
下手、手前にソファセットと電話、奥下手向きに窓、壁に酒類ボトルの
キャビネット。正面入口開口の上手にタイプライターがのった机と本棚。
客席側手前に子供用椅子と積木。
お話。ナチスドイツが台頭してきたドイツからロンドンへ亡命した、ユダヤ人
精神分析家クラインの家。息子の葬儀で留守の間、同業のポーラに代行を
頼もうと慌ただしい朝。ポーラは娘をベルリンに置き去りにしていることら、
問題を抱えている。クラインも同業の娘メリッタと論考が対立しており、
ぼやきも出るという始末。そんな3人の母娘の確執、対峙、そして「転移」・
親や娘に対する感情を類似したものへ向ける、を描く
特異で面白い家族劇。親子の確執、子供の喪失を描くのに、全員精神分析家として
技術力のあいたいするところものとし。ソリッドでキレ味のいい会話の往来は、
知的な探偵小説のようでもあり、面白く観るねこ。感情のほころびが突発して、
柔らかい部分が噴出、卑怯というか人間味あって、ぐっとくる。こんな親だったら
叶わないとも思うところ。終盤に「転移」発生、理屈じゃ判るけど、キツネに
つままれた気分になるねこ。観劇の動機になった、3女優達は三者三様に闊達な
演技で魅せてくれ。占部さんの背中向きの煙草芝居がニヒルで○。
[月間一覧］