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 TPAMフリンジ Footnote New Zealand Dance「霧、神経、未来、オーシャン、ハロー(木霊する)」

 @アーカイブ配信 ウェリントン・オペラハウス(2020/11/12)
 視聴料1500円

 振付:山崎広太 音響デザイン:ジェッシー・オースティンースチュアート
 照明デザイン:リサ・モール 舞台美術:木内俊克 舞台製作:町田恵
 主催:一般社団法人ハイウッド 共催:Dance Base Yokohama
 出演:ナディア・アクバー、オリバー・カラッザーズ、セバスチャン・ゲイリングス、 
 ロージー・タプルス、シェイエン・テカ

 舞台。床、光沢あるビニール張り。上手下手にブルーのLEDディスクライトの群れ。
 中間上部にビニールの蔽い。
 構成。不穏な低音音楽。漂い、震え、ステップ、滑走。とりどりに臨界寸前の
 絶え間ない動き。ガサガサノイズ。やがて、コンタクト勃発。
 女性がテキスト発話開始。男性のうめき声。瞬発、スロー、固まって凝視。
 爆発する?、留まって潮騒の音。しばし止まり、前を見て、瞬発、絶え間なく
 動き続け。潮騒と電子パルスノイズ。ゆるやかな舞い、
 テキスト発話再開。それぞれにテキストを語り繋げ。突然爆裂ノイズ、沸き立つ潮騒。
 正面向きで足を拡げ、麻痺。はじ切れ、ただよい、とりどりの動き。
 テキスト発話する女性を中心にユニゾン。鐘のようなエコー持続。
 コンタクトデュオ2組とソロ。ほどけて、床ダンス。男女ペアと、惑い、さすらう
 ソロ達。怯え、叫び声をあげながら。
 ジェットノイズ音。加速する動き、留まって麻痺、うごめき。上手ロープライトの
 白光に、浮かぶ苦しみの表情。やがて後ろ向き、1人、床に突っ伏す。
 テキスト発話。時折、この床と同じ感覚になる。床と同化して。観客に語りかけ
 (笑い声も)。終演、拍手と歓声。

 アーカイブ視聴 35分

 絶えず変化し続けるダンス景色。個々人が不安定で水泡のように漂い/瞬発する連綿。
 テキストがウェリントンの風景?と心象を語って、補完増強。きれい事でなく、
 荒々しいが、神経症に繊細、詩情も伴って、とってもスパイシー。多様な動きだけで
 なく、心理面でもよく現し映す、ダンサー達。ずっと観ていたいところ。
 先日のライブでは地衣類になった、山ア広太の能動面の素晴らしさを堪能するねこ。

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