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＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場（2021/05/26-30 7ステージ）
全自由 一般3000円 当日3500円 U22割 前売当日とも2000円
＠三重 三重県文化会館 6/4-5
作：松田正隆[マレビトの会] 演出：永山智行[劇団こふく劇場]
舞台監督：河内哲二郎 照明：工藤真一（ユニークブレーン）
演出助手：矢田未来 宣伝写真：宇田川俊之 宣伝美術：多田香織
制作：髙橋知美（キューズリンク） 主催：（有）アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
助成：文化庁文化芸術振興費補助金 (劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
出演：
多田香織[KAKUTA]
日髙啓介[FUKAIPRODUCE羽衣]
2021/05/27(木)曇 7:30-8:43PM(1'13)前方中央 客席満席(30？人)
客層：20-30才代と中年層。男性過半数。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒、座席1席空けて4列。ロビーで多田香織、
矢田未来 2人絵画展開催、即売(3000円)可だけど、半分以上売約済み。
Tシャツもあり。当日パンフ A4 3つ折。カーテンコール1回、永山さんから告知、
規制退場。3人で客出ししてくれ、いまや他では勅使川原三郎＠アパタラスしか
出会えない光景なり。
発起人の多田香織と、日髙啓介、永山智行の一文字をとった演劇上演ユニット。
コロナ禍で中止もやっと上演。
舞台。洪水後の住宅跡・更地の体。土で汚れたコンクリ、木っ端と箱(テーブル）、
奥側に縁の下残骸なブロック。下手外にラジオとビニール、木の枝。上手中空にも。
冒頭、戯曲のト書き読みで屋内設定を想い起こさせ。
お話。台風の日、洪水が懸念される中、アパートの一室に住む男女は何気ない会話を
交わす。ふと停電、ロウソクを探す内、女は貝をみつけ耳に当てる。呼び覚まされる
亡き姉、男の元恋人のこと、そしてそれぞれの胸の内。
危うく儚い世界に佇む、傷を負った男女の繋がりを優しく時に残酷に描く。
廃墟でままごとなビジュアルイメージが強烈、日常の貴重さがいかばかりかと
和やかな会話が続く中もドキドキ。後半、怪異めき、死者の語らいかと思われ、
2人のすれ違いが一層切なく。一つの台詞から意味が膨らみ、まるでレイヤーが
重なってみえるような時があり。難しいというか、奥深い。
人肌の温もりを感じさせる、闊達な2人、素敵に歌えるし。頭より心で観られて
いい時間を過ごせたねこ。
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