快快「コーリングユー」
＠日本大通り KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ（2022/08/26-09/04 10ステージ）
全自由〈整理番号付き）一般4500円 早割一般4000円 25歳以下4000円
早割25歳以下3500円 18歳以下1000円 当日＋500円
原作：鈴木志郎康 演出：快快 脚本：北川陽子＋快快
舞台監督：藤田有紀彦 照明：中山奈美 音響：星野大輔（KAAT）
舞台美術：佐々木文美 衣装：藤谷香子 振付：野上絹代
映像・記録：加藤和也 制作：河村美帆香 宣伝美術：MATERIAL
企画制作・主催：快快 提携：KAAT神奈川芸術劇場 協賛：多摩美術大学校友会
出演：大道寺梨乃、野上絹代、山崎皓司
音楽・ヴォーカル：テンテンコ
2022/08/27(土)晴 5:03-6:24PM(1'21)上手中段 客席ほぼ満席(120人？)
客層：2世代、学生〜20，30才代と中年層。男女半々。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒、セルフもぎり。最前B列。中央ブロックの中程
3列以外は横一席空け。当日パンフ B5 3ページ＋鈴木志郎康「詩について」コピーと
注釈・演出ノート 5枚。物販。いろいろ。カーテンコール1回後、大道寺梨乃さんの
客だしパフォーマンス＋規制退場あり。
3年振り 新作本公演。静岡在住の山崎皓司さん、イタリア在住の大道寺梨乃さんと
野上絹代さん、テンテンコさんの4人が出演。
舞台。広く三角に湿原地とかあるよな通路、天井にも傾斜した同形。下手側に電子
レンジ。三角内中央に本水を張った□2m大の「泉」、客入れ時に水音しきり。
その下手側に緑電話のリアルボックス。大型モニタが下手手前に上向きに、
また上手正面奥にあり。テンテンコさんのブースは上手中程。ロボット甲冑コスで
常駐。
構成。多摩美在学時・快快発足の恩師・詩人、鈴木志郎康の言葉に成り変らんとする
パフォーマンスと、今のありさま（緑電話で不在の恩師と繋げ）。配付ノートを
みると、あれがこれがと具現化次第が知れ。
いつにも増して、頭と心にオアシスな快快新作。言葉と身体の表現にあたって、初心
回帰。「キャー」と叫ぶこと、現実(ウクライナの劇場爆破に触れ）＝死だが、劇場の
偽「キャー」＝逆説的に「わたし」であることの確認、とそこかしこ。言葉語りの
諸元を巡って、あれこれ言動やってみようと散りばめ。併せて、ダンスしたりとか、
なんなら休憩したりとか、身体遊びし。スイカ実食する2人＋無軌道な野上絹代ダンス
シーンが悦楽×2でなんだか愉快、とか。一意に決めたがらない、がちゃがちゃしてる
未完成ぶりがらしく、好き素敵と思うねこ。
●公演制作にあたり参考とした、詩、詩集、文献、映像作品など(当日パンフより）
「ここはどこだ、快快だ、おいしい水が湧く泉」詩集：ペチャブル詩人（書肆山田、2013年）
「キャーの演出」詩集：ペチャブル詩人（書肆山田、2013年）
「ロ辺筋肉感覚説による抒情的作品抄（作品２）」
詩誌：「青鰐」三号（1959年）※攻勢の姿勢（書肆山田、2009年に収録）
「長い柄のハンマーを空想してソクゾク」詩集：とがりんぼう、ウフフっちゃ。（書肆山田、2017年）
「他人事のキャーで済ます」詩集：ペチャブル詩人（書肆山田、2013年）
「二十年前に書いた詩が一つ見つかったっちゃ」
詩集：とがりんぼう、ウフフっちゃ。（書肆山田、2017年）
「記憶切断のキャー」詩集：ペチャブル詩人（書肆山田、2013年）
「新生都市」詩集：新生都市（新芸術社、1963年）※攻勢の姿勢（書肆山田、2009年に収録）
「大転機に、ササッサー、つと飛躍する麻理は素敵で可愛い。」
詩集：どんどん詩を書いちゃえで詩を書いた（書肆山田、2015年）
「とがりんぼう、ウフフっちゃ」「続とがりんぼう、ウフフっちゃ」
「続続とがりんぼう、ウフフっちゃ」詩集：とがりんぼう、ウフフっちゃ。（書肆山田、2017年）
「箱と胡桃」詩集：胡桃ポインタ（書肆山田、2001年）
「五つの短い詩 パンツ」詩集：ペチャブル詩人（書肆山田、2013年）
「一人で階段を、もう一つ杖の話 二本の杖」詩集：ペチャブル詩人（書肆山田、2013年）
「重い思い その六」詩集：とがりんぼう、ウフフっちゃ。（書肆山田、2017年）
「ちゃったちゃったちゃったで八月十五日に詩を書いちゃった」
詩集：化石詩人は御免だぜ、でも言葉は（書肆山田、2016年）
「極私的ラディカリズム」詩集：声の生地（書肆山田、2008年）
「ROBOT」（テンテンコ「きけんなあなた」EP 2017年）
日没の印象（鈴木志郎康16mmフィルム作品）（1975年）
極私的魚眼抜け（鈴木志郎康16mmフィルム作品）（1975年）
曲腰徒歩新聞（志郎康ホームページ内）
浜風文庫（詩と批評のサイト）
眉宇の半球（鈴本志郎康写真集）（株式会社モール、1995年）
化石詩人は御免だぜ、でも言葉は（詩集）（書肆山田、2016年）
声の生地（詩集）（書肆山田、2008年）
攻勢の姿勢1958-1971（初期詩集成）（書肆山田、2009年）
ペチャブル詩人（詩集）（書肆山田、2013年）
結局、極私的ラディカリズムなんだ（鈴木志郎康表現論エッセイ集）（書肆山田、2011年） ［月間一覧］ |