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＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場（2013/01/21-29 13ステージ）
全自由 前売3900円（PassMarke 3800円）U-22 2200円 当日券＋500円
作・演出：細川洋平 照明：シバタユキエ 音楽：nujonoto
演出助手：渡邊綾人 舞台監督：西廣奏 宣伝美術：酒井博子（coton design）
宣伝イラスト：奥田亜紀子 制作協力：大橋さつき
制作：鈴木ちなを、ほろびて 企画制作：ほろびて 主催：ほろびて
助成：公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
出演：
伊東沙保 ：美容師／トゥンデ
内田健司 ：客／いべ
生越千晴［モダンスイマーズ］：雨音
吉岡あきこ：リン
中澤陽［スペースノットブランク］：花束
鈴木将一朗：油田
2023/01/23（月）晴 7:03-9:17PM（2'14）最前方上手 客席満員（45人）
客層：20-30才代とベテラン、男性過半数。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒。開場時15人待ち。椅子4列。当日パンフ
A4 1枚。物販。上演台本、ステッカー。カーテンコール1回。
公演タイトルにa denial＝拒絶、否定、／／＝平行 と全否定な意味？を冠した
新作公演。
舞台。上手手前に傾斜したコンクリート床と、崩落した同壁の2面。中央に
理髪店椅子と道具ワゴン、上手に木製ダイニングテーブルと椅子3（2個だけ揃い）
衣服は平服、美容師は空色のジャージ、小麦色のスカートとシンボリックな
暗喩配色。
お話。話ばかりで髪を切る様子がない美容室、客が軍隊へ入るためといったせい
なのか。不思議はもう1つ、客にはアシスタントの姿がどうしても見えないのだ。
もう一方でその国へ逃れてきた3人の日常と過去が描かれ、美容室の客と交差して
いく。
舞台の俳優が、ねこも泣く。不思議、不条理のソフトタッチから理不尽な生き地獄
ハードコアへ。ツートーカラー服の美容師以下、惨禍と抗いを示すさまざま暗喩、
痛みと怒りの描写が遠い世界を観客に近づける。表現し得ないこと、とりわけ後半の
破壊の場面は圧巻。演劇の力を強く感じ、快感と恐れに震えるねこ。また、平和とは
なにかの描き方在り方、泣かずには居れなかった、が忘れられない。因縁の2人が
再会してのラストは、イタリア名映画のようで今も余韻が残り。
俳優達はみな素敵。刻むような身体、演技の油田役・鈴木さん、美容師役・伊東さん
生越さん、中澤さんの陰りと怒りの様。吉岡さんの健気さ。内田さんの内心が伺える
抑制と爆発ぶり、束縛から解放の変化も胸を打ち。
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