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＠三鷹 三鷹市芸術文化センター 星のホール（2023/06/02-11 12ステージ）
全自由(整理番号付) 前売 一般2800円 財団友の会会員2500円
当日 一般3000円 財団友の会会員2700円 学生：前売・当日とも2000円
高校生以下 前売・当日とも1000円 早期観劇割引すべて300円引き
作・演出：石黒麻衣 舞台美術：山本貴愛 舞台監督：竹井祐樹、小玉珠成
照明：伊藤泰行 音響：泉田雄太 宣伝美術：関根美有 舞台写真撮影：福島健太
演出助手：青柳美希 制作：赤刎千久子[青年団／ホエイ]
出演：
安川まり：由紀
用松亮 ：父親(由紀の父親)
坂倉奈津子[青年団]：母親(由紀の母親)
岩瀬亮 ：広也 (由紀の兄)
鄭亜美[青年団／ハイバイ]：亜季 (広也の妻)、紗英（由紀の父方の従妹)
浅井浩介：利夫(由紀の父方の叔父)
岡部ひろき：蒼太(利夫の息子)
早坂柊人：(紗英の夫)
青柳美希：道子(由紀の父方の従妹※紗英の妹)
泉拓磨 ：貴之(道子の夫)
2023/06/03(土)晴 2:30-4:39PM(2'09)後方下手 客席ほぼ満員(100人)
客層：20-30才代中心に3世代。男性過半数。
客入れ：感染対策。検温なし手指消毒任意。整列して入場、30人ほど。
スタジアム式で見下ろす階段にクッション付きパイプ椅子5，6列。相変わらず、
二面クッションを背もたれに掛けたままで活かしてない人多し。当たるとこに
置き直し推奨。当日パンフ A4両面 縦折。物販未確認。カーテンコール1回。
舞台。上手座卓、下手ダイニングテーブルと椅子。両背景に1枚壁、森の印象がの
ように茫洋模様。移動もして味わい添え。
お話。上京して疎遠な娘と田舎の家族、親類たち。祖父の葬儀の夜に始まり、時を
経て変容していく、3世代の穏やかなクロニクル、全茨城弁。
優しいタッチの精密精彩画、絵面だけで物語り、交わせば叙情の微香が素敵に立ち
上る。なんでもないことのおかしみが幸福で、時に切なさの共感も呼び。
親子、夫婦の結びつき、老い先、継ぐことなどに拡げ。観客の世代での受け止め方の
濃淡、差異とも、沢山があつまって、より豊かな芝居空間を創ってる感あり。
用松亮さんのお父さんがまた見られて嬉しい。役者さん全員、際立ちはしていないのに
確かに個性的にそこにいて素晴らしいと思うねこ。
アフタートーク 4:44-5:05PM(21)ほぼ居残り
山内ケンジ[城山羊の会]、石黒麻衣
山内 「病室」、スタジオ空洞での初演(2019年9月)が素晴らしくて、ずっと観ている
それ以前の作品はビデオで観たが、原作があったり、作風も違うが良かった。
用松さんの役はずっと同じ、田舎のお父さん。このまま最後まで、小津安二郎の
笠智衆のように演じ続けてほしい。役者は全員素晴らしい。SNSに上がっていたが、
俳優ほどクオリティの高さに驚くと思う。理想の演技。
石黒（稽古期間）時間を掛けている。2ヶ月以上、短くても1.5ヶ月。
山内 2時間10分があっという間。リアルな会話が続くので、説明台詞がない。
何だろうと思いながら観ているが、わからなくともいい、このレベルだと。
折角なので質問。うちの舞台にも出てもらっている、浅井さんの叔父さん。ブルッ
クリンのやさぐれたヤクザか、田舎の遊び人が3番目の弟役。2番目は出て来なくて
謎。喪主をどっちがやるかで、2番目3番目が喧嘩という話があったが、長男が
何故喪主でないのか？。
石黒 家をでているから。今はわからない。
山内 勘違いしてて（2番目が再婚して家をでたのかななど勘違いあれこれ。）
蒼太を連れて行かなかった理由は？。
石黒 経済的にできなかった。
石黒 私が田舎にいて、親戚づきあいで判らないことばかりだった。でも見ていると
段々わかってくる。
山内 冒頭、父親が椅子と壁の間が狭くて通れないシーン。アンサンブルが
素晴らしい、度肝を抜かれた。今回は劇場が大きくなって、広い室内となったこと
が活かされている。テオ・アンゲロプロスの映画のワンシーンかと思った。
山内 鄭亜美さんだけが一人二役。
石黒 稽古をやっていくうちに兄の奥さんにどうしても出てほしくなった。
山内 これほどのリアルな芝居でと。演劇ではよくやられるが、僕はやったことが
ない。リアルなトーンだと、象徴的なところにどうしても積み切れない。
他と対比して「子供を産む担当」、神話的な、出産の神みたいで面白い。
山内 クライマックスはネットの記事を父親が見せるシーン（未婚の娘に父親が
芸能人が結婚した記事のプリントアウトをあげ、促そうとするシーン）
「病室」からずっと子供のテーマ。情報だけでなく、親戚の人物造形を出すのが
いつにも増してよく出来ていて素晴らしい。叶わないなと。
由紀が親戚の家でピアノの手だねと言われるエピソードが早口で言われる。
センチメンタルな場面で映画ならスローモーションで音楽がかかるシーンだけど。
石黒 あれは笑い話として語られもしている。
山内 最後にチケット代が安い、どうして？。このクオリティで価格破壊。これで
2500円なら、次の城山羊の会は1500円ですよ。
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