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　藤家と南風盛と中條「蝶のやうな私の郷愁」

　＠小竹向原　アトリエ春風舎（2024/02/16-18 5ステージ）
　全自由 予約・当日共2300円　高校生以下無料

　作：松田正隆　企画・演出：藤家矢麻刀、南風盛もえ、中條玲
　スチール：小池舞　主催：藤家と南風盛と中條
　出演：
　藤家矢麻刀：男
　南風盛もえ：女

　2024/02/17(土)晴 1:03-2:06PM(63)入口側前方　客席8割（35人）
　客層:2世代、男性過半数。
　客入れ:感染対策　手指消毒任意。四方囲み客席、入口側雛壇にクッション追加椅子
　3列、他壁際にパイプ椅子1列。出演者2人で案内。開演中も入口戸はオープン、
　劇中暗転10分あり、退場したくなった歳はスマホのライト頼りでセルフでと願い。
　当日パンフ A4 1枚。物販。アゴラの新グッズ。カーテンコール1回　30分間、場を
　解放とのこと。

　1989年初演、1999年改訂　多くの上演が続けられてきた作品。
　舞台。大小の箱馬をまま組んで調度ら見立て。中央にひょうたん型のローテーブル。
　劇場開口から玄関、引き戸を少し空け「台所」が見える設定。
　お話。颱風の夜。こじんまりとしたアパートでの若い夫婦の会話。

　面白い/滲みる、この作品が愛されてきた訳がわかる。この２人での、今の年齢で
　しか表せられない好舞台。荒れ模様の天気、なぜか夫君も。夫婦の凸凹な満ち引きの
　ような、やり取りが微笑み誘い。やがて伏された葛藤が顕れて胸に迫り。削いだ
　ミニマルな上演、闇に1本のロウソクだけの世界へと。2人を取り巻く孤独な生と死を
　切なく愛おしく表してるようで、しみじみ滲みるねこ。

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