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 範宙遊泳「心の声など聞こえるか」

 @池袋 東京芸術劇場 シアターイースト(2024/07/06-14 9ステージ)
 全自由(整理番号付き)一般4500円 U25 3500円 高校以下1000円
 遠方割引・障がい者割引 各1500円引き 当日券 各500円増し

 作・演出:山本卓卓 音楽:曽我部恵一 美術:中村友美
 照明:富山貴之 音響:池田野歩 衣裳:臼井梨恵 舞台監督:原口佳子
 演出補佐:植田崇幸 演出助手:木村友哉 宣伝美術:工藤北斗
 制作:藤井ちより プロデューサー:坂本もも
 助成:芸術文化振興基金 公益財団法人セゾン文化財団(セゾン・フェロー)
 提携:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
 企画制作・主催:合同会社範宙遊泳
 出演:
 石原朋香:しじまさん・妻
 狩野瑞樹:同・夫
 井神沙恵:そのおとなりさん・妻・ゴミ捨てを監視中。
 福原冠 :同・夫
 山本卓卓:そのパパラッチ・不祥事後隠とんした男の追っかけ
 植田崇幸:???

 プレイリスト 作詞・作曲・歌:曽我部恵一
 「There is no place like Tokyo today!」
 「ビデオテープ」
 「the light~夜明け前の明るさについて」
 「bitter sweets for midnight life」
 「チャイ」
 「ヘブン」
 「真珠」
 「スピード」
 「幽霊」
 「暴動」
 「ステキな夜」

 2024/07/10(水)猛暑 7:03-8:57PM(1'53)中段上手 客席9割(200人)
 客層:2世代 20-30才代中心 男性過半数。
 客入れ:感染対策 手指消毒任意。ロビーで、範疇遊泳ごっこができる壁映像企画
 あり。開場時30人超。前3列、通路後方7,8列の通常客席。空席誘導随時。2つの家で
 上下に別れるのでやや引いた方が吉。当日パンフ A4両面。物販。上演台本、Tシャツ
 等。カーテンコール3回。

 2021年同劇場初演、初めて演出を外部・川口智子さんに託し。今回自身で演出。
 舞台。中央のほとんどを馬蹄形の八百屋舞台・回転可能。下手に長机と椅子、上手に
 ベンチと小テーブル。縦の蛍光灯が数本吊られ、頭上に円形照明。
 お話。地方都市、モンスターな隣人と一人闘う妻、夫は苦労を知らず、あろうことか
 妻の不倫を疑い。くだんの隣人妻は電波系、プラ公害は宇宙人の仕業と思い込み。
 夫は元TVコメンテーター、しくじって隠とん。彼を執拗に追うパパラッチが専属で
 いるという。初演からおとなりさんの役柄を男女反転した設定。

 いずれ残酷で辛い現実と妄想を、手数が多い演出・役者芝居でがちゃがちゃと描き。
 闇堕ちすること無く、逆にコミカルに浮かせてソフトに、肩肘張ることなく観られ。
 音楽劇だった初演ほどではないけど、ラップバトルがあったり、所作に工夫があった
 りなど、リズミカルに楽しませ(辛い場面としても)。俳優は奮闘、とりわけ福原冠
 さん、開けてなかった引き出しも見せてくれた感。

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