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＠駒場東大前・こまばアゴラ劇場（1998/2/10-11 3ステージ）
全自由前売り2000当日2300
作：唐十郎 演出：角岡正美 出演：咲田とばこ
1998/2/11（水祝）晴 5:05-6:05PM 中段より 客席６割（40人)
客層：20〜30才代中心。関係者が多？。客入れ：特に誘導はなし。
唐十朗の小説をまんま劇化。ジャブジャブサーキットの咲田さん出演。
舞台。下手奥、白いロープで大きな蜘蛛の巣。手前、ごつごつ瘤ある傾いだ電信柱
に傘付き電球がぽつねん。なんか懐かしげないい構図なり。下手、手前に古びたオ
ルガン。楽譜代わりになにやら写真？。その奥に無用階段。
お話。瞼に醜い手術跡。糸売りの妹が兄に語る、病院での事件。売り物の糸が手術
中に切れて失敗。その後、出入り禁止の妹は手術を受け、そこで何が起きたのか。
謎に首を傾げるところに件の医者からの招待状。病院で知らされた意外な事実。二
重の整形、自ら抜糸し傷を悪化させる妹。戸惑いの医師。その夜、突然の暴徒によ
って廃墟と化した病院で、兄妹・双子の二人だけ残され・・。
ちと水系のじゅくじゅくした怪しいイメージと清涼な詩情が同居したことばが不思
議。咲田さんは兄、妹、怪しい医者の三役。ことさら妖しいでも怪しいでも、かと
いってクールでもなく。微熱体温ある、素直な演技が、物足りなさを時に感じさせ