[ホーム] ［月間一覧］ （本ページは劇団ページが出来次第、そちらにリンクします。）
＠新宿・紀伊国屋ホール (1998/12/20-27 10ステージ) 全席指定 前売4800当日5000
作・演出 竹内銃一郎（イヨネスコ「椅子」より）舞台美術：島次郎
照明：服部基 音響：藤田赤目 衣装：三木松江 舞台監督：山岡均
制作：椎名浩子 企画制作：木場勝己
出演：すまけい（監督）、木場勝己（助監督）
1998/12/23(水祝）晴れ 3:05-4:25PM(1'20) 中段下手より 客席ほぼ満員(400人)
客層：中年層中心に老若男女。女性過半数。
客入れ：当日券開演１時間から。キャンセルなのか通路前の席にありつきねこ。
開演前アナウンスはすまさん。芝居途中でのアラーム×、役者は小心者だから舞台
に影響あるから、あっという間に終わるから寝る暇もない、など場内軽い笑い。
'83年初演作。ねこ初見は'94柄本明と石橋蓮司の組み合わせの。
舞台。場末のホールぽい場所は、舞台上方の額縁な梁内にあり。島次郎の美術とし
られる経た時間と場の重みを感じさせるもの。舞台にはとりどりの椅子が沢山。
背もたれ椅子一つにしても事務机用から王宮大臣用まで各種。その間、上手と下手に
電話が垣間見える。後方にも椅子は堆く積まれ、その隣正面の一枚板壁には12時5分
前から動かない時計。その下暗幕の入口があり、映画館ぽい。上手は朽ちかけた
灰色の板壁がずっと高く天井まで。
お話。映画レセプション会場らしい、雑然とした場所。当夜の映画の監督は5分前に
気が急いて空騒ぎ。助監督に当り散らしな理にかなわぬ言動。たしなめる助監督も
いつしか彼のペース。それにしてもお客はこない、二人は永遠の5分前で待ち続ける
のだった。
最初、ぎこちなさにどうなるかと心配ねこ。「ズボン」からのエスカレーションする単純
なおばさに安心、くすくす笑い。おまぬけ中、「怒れる木場勝己」が久々に見られて
○。その切れと共にとほほさも増して、一粒二度な○さ。すまさん役のわけわからなさ
、どこか危うげな演技はなんか不安を感じさせて面白し。ドタバタの中、待ちつづける
焦燥、こまねずみな人の哀感が浮かんで、不思議な味わいあり。ラストはきれいに
もってゆくけど、過ぎないのに好感。と楽しんだねこだけど、作品のちと古風な印象、
ゴドー待ちと同じような、はあり。もひとつ感情移入するに至らず、ちと遠い舞台
（作品）だったのが淋しいねこ。
[ホーム] ［月間一覧］