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＠下北沢 ザ・スズナリ九龍城 (2000/2/16-28 16ステージ) 2/22休演
全自由前売り3,000円 当日3,500円
27日（二本立てアニメ中止）2,500円 当日3,000円 28日2,000円（見せ物なし）
美術：Jean=Jacques・Jyuzou 映写：原田浩 舞台監督：上村利幸
照明：神保正則 音響：鶴岡泰三、上野知子 製作：西村功ほか
・見せ物回廊 出演、操演、人形制作：
金濱夏世、笠原知恵、中村彩、木村文昭、越田史子、小粥よう子、神保正則、
大森愛、小豆畑、綺朔ちいこ、井出直美、佐倉真亜子、10792512（コウソク）、
古川萬里、なぞのばあさんとミイラじいさん、塩島里砂、ミサイル★スター、
高田裕子、三浦悦子、本田由美、（以上が回廊パフォーマー、かな？）
清水真理、井出ナヲミ、相良芳枝、河井克夫、小河利子、早川知余、玉造カルキ、
須藤じゅん、岡田進一、溝井亜希子、小豆畑裕典、大岡孝之、奥山美子、
日下部賀津子
・日替わりパフォーマー（日程）： ＊今回の出演者
＊上條 充 ：江戸糸あやつり人形遣い （19,26,27MS）
秋山芳英 ：街頭紙芝居実演者（16S）
家無姉妹：古川萬里[月蝕歌劇団]＋清水真理、清水寿一(人形パフォーマンス)(17S）
ジーコ内山：パフォーマー＠ジーコ内山劇場 （18S）
直川礼緒 ：口琴演奏（20MS）
巻上公一 ：ミュージシャン、俳優ほか （21S）
玉造カルキ：民族舞踊ミュージシャン、ダンサー（23S）
犬神凶子、犬神情次２号：「犬神サーカス団」から今回だけユニットバンド（24S）
「やぎ」 ：テクノ童謡バンド(25S)
・地下幻燈劇画「少女椿」(1992年作品）
原作：丸尾末広 演出：絵津久秋 音楽：ＪＡシーザー 美術：針生勝文
撮影：菅谷信行 監修：飯田豊一
出演：中美奈子（みどり）、森下紀彦（ワンダー正光）、岡本圭之輔（嵐鯉治郎）
林和義（赤座）、野村欣史（鞭棄）、加藤早苗（紅悦）、高木由美子（カナブン）
田中章子（みどりの母）、井元工治（映画会社の男）、松井誉士彦（関西の客）
吉見絹（子供） 協力：パラノイヤ百貨店ほか
・極彩色肉筆絵巻「座敷牢」(2/23のみ。以降取りやめとなり「少女椿」に代替え）
作・演出：原田浩 肉筆彩色：斎藤恵、かなん真紀ほか
出演：金濱夏世、日野利彦、谷藤 太 ほか
2000/2/27(日)晴れ 6:00-8:15PM(50/25/60) あちこちから 客席満員(140?人)
客層：20-30才代中心に高校生〜おじさんまで。男女カップル、グループ客多し。
客入れ：前売りと当日券で別れ、外に整列。早めに前売りをうち切ったせいか、
当日券客過半数。劇場窓から病人な少女（金濱夏世）が外の人に声掛け。銭湯に
いく近所の人は？？顔。気のいい人は手を振ったりして。
折り込みパンフ。コンパクトにぎっしりプログラム掲載。パフォーマーの配役記載
がなく、残念。場内はパフォーマー自身、案内人から、適時じゃまにならない程度
の誘導あり。ただ、入口付近のロビーとか、人が混みやすい（逆に素通りしちゃう）
場所など、流れにむらあり。まあ、好きにしてればいいんだろうけど。
元アパートの劇場、スズナリを先祖帰りのように大改装。妖しい人達が住む家城
あの「九龍城」イメージに迷路状回廊を設営。住人達のパフォーマンスに惑いなが
ら、たどり着くのはホールならぬ「大王廊」。そこで行われるのは達人のパフォー
マンス、丸尾末広世界な少女酷アニメ（ライブな仕掛け付き）。という全館・体感
型演劇イベント。
雑多、猥雑、へんてこな、二度とみられない？祭り。醒めてみれば、ステレオタイプ
な回廊パフォーマンス。も、参加者の熱意と入れ込みについつい乗せられて楽しい
ねこ。演劇なイメクラ、コスプレ体験つうとこ。下記のよう、いろいろ。エログロも
いいけど、気が抜けてるのがお気に入り。「老人の部屋」、「カエル」とか。
主な出来事・遭遇順
-1受付。のぼり何本か立つ、大衆劇場乗り。劇場壁には中華な看板あれこれ。なんと
か星美女大世界とか。ビルボードには各種マスクや人形が陳列。受付上には巨大な
龍の頭オブジェ、はそのまました壁に続き。脇の檻の中に少女人形。それはそうと
、受付のお姉さんが結構美人。予定では、アニメ二本立てだったのが中止。
それが代わりと、今日のパフォーマンス出演者をにわかの張り紙で掲示。前売り
買った人には差額を払い戻していた？模様。
０（場外）
・「九龍医院患者」。開場前。劇場右手の路地に整列。白衣のお兄さんが誘導。２Ｆ
劇場脇「眼科」と看板のある窓が開いて、寝乱れ着物・薄幸の美少女（金濱夏世）
が登場。眼科とあるのに目は健常。内蔵関係がだめ？。こんにちわ〜、どこへいく
の？と人恋しそう、お客や通行人に手を振っては声を掛け。白衣のお兄さんの言う
こと聞いちゃだめ！。九龍城は迷路のようだから、迷わないで私の処へ来て。
と「親切な」注意も。そんな処に列ぶ客をなめるように、ビデオ撮影が入り。
１（昇り階段→２Ｆロビー）
・「少年」気が急いたのか、前の客が場内に入ってしまい、しばし待ってと戻されて
くる。開場開演同時。少年が銅鑼をならして合図。木造アパートのようなドア、
迷宮への入口開門。
・「カエル」 ケロヨンみたいな頭を被ったカエルがようこそ。若干入口で停滞。
舞監？のベトナム帽をかぶったおじさんがどうぞと、誘導。もうすでにお客があち
こち散開。闇の巣窟な雰囲気。
・「呪い屋」中近東な出で立ちの占い師。「誰か呪いたい人はいないかね」と、
机の上に紙人型を置いて呪い占い。お客がなれた風に突っ込んでコメント、切り
返す占い師のやりとりに笑い。呪い返し用おみやげにくれるらしい（未体験ねこ）
・「犬肉屋台」左をみると屋台に座った客は、なにやら（犬肉鍋）かっこんでいる。
ちゃんと販売（値段失念）食べられる（席が一杯で待つのもいやで、未体験ねこ）
・「電脳屋」進んで右手、床の上でメカに囲まれ、うずくまるようにして、ＰＣに
打ち込みしてる中華な人あり。「時間旅行機械製造中」らしい。この辺のどこか
から「九龍医院患者」の部屋にいけるのかな？と、ぼさーとしていると。
・「蟲屋」芋虫みたいのをかざして、いかがとお姉さんに迫られるねこ。網を張った
小部屋には白い人体像、でかい芋虫がたかっている。うーん、虫はなあと過ぎる。
・「娼婦」「男娼」に捕まる。なんだーとひるむと、なに？女はいやなの！？。男、
男がいいのね、と濃いメイクのおねえさましてる男娼に迫られる。誘われたらどう
なるのですか＞貴方の知らない世界へいけるの、らしい。気が乗らないので、さよ
ならすると、つまらない人生ねっ、と捨てぜりふを浴びせられるねこ。正面の壁に
はチラシ、多量の写真が一面に貼ってある。
・「ポン引き」が社長どうですかと、桃色ならぬ墨絵のピンクびらをくれる。黒ずく
めで痩せたゴルゴ１３な様。人一人で一杯広さの格子。中では、お客の高校生？の
女の子と、白塗りの「娼婦」が正常位で疑似ＳＥＸ中。激しく腰をふっていたお姉
さんはいったみたい。女の子は楽しそう、脇にいた彼氏らしい男の子とくすくす。
ねこの番、おねがいしまーす。周りには墨のビラとか写真とかべたべたと。
いくときは一緒と段取りして。今日で私仕事終わりなんだ（公演千秋楽）。そう
ですねえと会話しながら、果てる２人。ご苦労様でしたと声かけあい。
・「号外売り」少年がどうぞと、号外「少女椿ファン倶楽部 みどり 九龍参号」を
押しつけていく。ありがとうね。
２（２Ｆロビー→廊下）
・お面の内側らしいのが壁に。開いた口からのぞくと、「カエル」もこっちをのぞ
いて目があったりする。ぷいとカエルは直ぐ去ってしまう、いけづう。スズナリ
の事務所を過ぎてトイレ。人体解剖図が貼ってある。殿方、ご婦人と墨書の紙。
なにか、仕掛けがあったのだろうか（未体験ねこ）。
・「オルガン売りの部屋」写真あれこれが天井から下がり。医療器具（注射器、瓶
など）、ホルマリン漬け標本、足など人体の一部標本、怪しい液体が入った小瓶
などなどを陳列即売中。みんなコウソク氏のオリジナルらしい。奥のカウンター
から、お客さん、臓器買うよ。それとも移植がいいのかな。と店長コウソク氏が
声を掛け。この後、なんか手術パフォーマンスがあったのかな（不明）。
・「トイレの住人」廊下に面したトイレのドア。ちょっとだけ開いて、こちらを
見ている目が覗く。すぐ、ばたんと閉まってしまう。トイレに誰か住んでる？。
・「老人の部屋」廊下の奥。右手の開いたドアから覗くと、こたつにおばあさん。
いらっしゃい、どうぞあがってください。とお誘い。いままでの経緯からして、
やや警戒しながら、靴を脱ぎ、おじゃまします。四畳半。正面におばあさん、
向かい合ってねこ、右隣にはミイラのおじいさん。外は寒いでしょうとか、時候
の事を話しながら、お茶をごちそうに。さっき、娼婦とＳＥＸしてた女の子と
彼氏も誘われて、部屋に。女の子に正面座布団を譲って、ねこは脇。ミイラの
おじいさんにもずれてもらい、みんなでおこた。部屋の角になんか祭壇みたいの
あるが正体不明、そことじいさん以外は全く日常的に和んだ空気で可笑しい。
サイコロを振ってとお願いされ、１。１じゃダメよ、どうしようもないよ、と
おばあさんは笑いながら、３。勝つとお菓子をもらえる趣向だったらしい。
他のお客さんが玄関にきたこともあり、ごちそうさまでした、と腰を上げて
さよなら。おばあさん曰く、この先は大変、怖いらしいのだが、はてさて。
３（廊下→裏口→下り階段→劇場裏→下手搬入口）
部屋（普段は楽屋ね）の右手すぐが裏口。エンジ色の階段。外でて左手にごろごろ
・「死んだ魚」な赤単色とかに塗られたオブジェ、上方からもでろんと吊られ。
奥に黒ずくめ女性。テキストを手に、物語？詩？を朗読中。そっとしてあげようと
振り返ると、
・「眼なめ男」。白塗り顔で学ランの男が、通り魔よろしく女性２人を捕まえて
階段下に引きずりおろし中。いやーと嬉しい悲鳴の２人。ハイテンションに怒り声
しながら、座れや！と意外と親切に、２つ列んだパイプ椅子へ。目の検査と称して
眼球をなめるパフォーマンス開始。
うーん、おじさんでもなめてくれるのかしら、と期待待機ねこ。長躯なブロンドの
外国人女性が裏口からきょろきょろ。その彼女が先におろされ、社長もこいや！
と怒られて、社長！？ねこもおずおずと、学ラン人形がうつぶせに倒れてる脇を
階下。
いきなり、眼を指でこじ開けられ。「コンタクトしてるんでほどほどにしてね」と
落ち着いて注意するねこ。気持ち動揺（勝った？）、いらつく眼なめ男。知るか！
わかんねえよ！、とコメントをいただいて、じゃあねと腰をあげ。コンタクトとつい
いちゃったし、それともやっぱ、おじさんじゃなめてくれないのかなあ（がっかり）。
とぼとぼ劇場裏。おにいさんが普段着で立ってるので、普通でびっくりする（もう
なんだか、疑心暗鬼）。どうぞ〜と、誘導員でした。
劇場裏角を左折、直進。２Ｆ階段下に、ベレー帽の男２人が列んで座ってる。
・「似顔絵描き」 さきほどの女性２人の似顔絵をさらさらと描きながら、コメント中。
胸のあたりに、「臭いお◎んこ」がありますねえとか、みえないものがみえる
と書き込み。けっこう言いたい放題。線画な絵も巧いが、コメントがウィット
効いて愉快。ご結婚おめでとうと、２人に絵を渡し。後ろに著作本やらあり、
即売中の様子（似顔絵は無料）。後ろの柱に「眼なめ男」こと、ミサイル★スター
主宰劇団「大正ロマンチカ」の情宣ビラあり。住所を書き込むとＤＭを送付。
とさて、外国人の女性をさらりんちょと描いてる２人。どこの方？、アメリカ！？
、いや朝鮮だな、とよくわからない切り返し。顔のわきにたらこがありますね、
と好きなように描かれ。笑うしかない外国人女性。娼婦とＳＥＸしてた女の子は
彼氏連れのせいか？？、あなたはダメと描いてくれない模様。不明な２人なり。
階段を上がり、中華な出で立ちの「案内嬢」脇をすり抜けて、九龍城へ再び。
（搬入口から劇場内へ）。
４（下手搬入口→舞台裏→舞台上→客席）
・「絵を描く少年」。座敷牢。おどろ墨絵が床一面。かみなり頭、眼が落ちくぼんだ
の少年が俯いて一心不乱に作画中。描き終わると、お客にもっていけと絵を
差し出し。
・「人形の部屋」階段を上がり、右手あちこちに人形が置かれた部屋、左手は
ふすま障子。床に痛々しげな少女（人形？）が座わり。奥に看護婦のおねえさん。
娼婦とＳＥＸしてた女の子と彼氏、ねこの三人に問診。
まず最初は「年」と「最近ＳＥＸしたのはいつですか」。女の子は「１５才、昨日」と
さらり。社長ねこは（たぶん看護婦さんも）ちょっとむっとする。隣の彼氏が
面白く答えて、怒られ。実はどうも訳ありの２人らしい。
後は面白かったアトラクション、公演をどこでしったかなど、当たり前のアンケート
が続き。最後にアドバイス。女の子には、私より人生経験が抱負かも。羨ましい。
このまま経験を重ねていってください、コンドームはするようにね。社長ねこには、
できるうちにしてください（たはは、ありがとうございます。）
障子を開けると、舞台上の大鳥居越しに客席を見下ろす格好。右手の階段を舞台へ
・「案内カエル」がどうぞと缶を差し出し。中から緑色のカエルもらい。
「案内少女」がグミです、食べてくださいと。舞台から通常客席へ。案内のおねえさん
とおにいさんは後方にもあり。客席は十数人。みんなたどり着いていない模様。
５日替わりパフォーマンス（２５分ほど）
会場。舞台上。「霧生神社」とある紅い大鳥居。両袖に狛犬ならぬ、大ガマ。
正面は水墨画が描かれた障子。客席側両壁。上手に高さ１ｍ大・般若の面（カエル
が覗いていたとこ）、その上に障子窓、祭壇に人民服の人形らが飾られ
（自動人形、後ほど動き出す）。下手に般若と正対して赤天狗の巨大面、その上に
やはり障子窓。客席後方にプロジェクターブース。操作員も鬼の面をかぶって
雰囲気醸し。ブース前には古風な振り子時計とか、アングラしてるアイテムがごろ
ごろ。
案内カエルは悪戯者。お客にちょっかいやめず。荷物や帽子をとって来ちゃった
りする。その度、案内少女に怒られ。お客が上から来ると、グミ。客足が途絶え
るとお客にちょっかいか、２人で拳闘の練習始め。結構、忙しい。いつしか、
客席も満員。今日はありがとうございますと、パフォーマーを紹介。後ろの障子
が開くと、大きな歯車がぐるぐると回るオブジェ。２人、さよならと中に引っ込み。
とっくりをもった百姓なりの操り人形。途中、顔（お面）を変える仕掛けを見せ
たりしながら。千鳥足の男をユーモラスに黒子は操り。顔の御簾をあげてあいさつ
結城座で１３年在籍して独立。大道芸として江戸糸あやつり人形を上演している。
人形について解説。海外の人形との違い、特徴。糸の種類と操り方などを、実演
まじりに。この後、滑稽にひょうきんに踊る人形「かっぽれ」。獅子舞を舞って
いる若い衆と、獅子頭の愉快なやりとりを描いた「獅子舞」、二本を上演。
６アニメ上演。地下幻燈劇画「少女椿」
暗転、さっとスクリーンが降りて上映開始。
お話。天涯孤独の身となったみどり。ある日親切にしてくれたおじさんを訪ね、
見せ物小屋「赤猫座」へ。そこでみどりを待っていたのは、生き地獄な日々。
がある日、奇術師のこびとがやって来たことで、運命は大きく変わってゆくのだった。
内容は丸尾末広世界。アングラな唄がなんか○。毛糸のパンツ〜のとか。上演に
添えて、ライブ趣向あり。側面の障子に東京風物などスライド。木漏れ日？と差込
み、また幻惑と揺れる明かり。後半の幻術スペクタクルでは、客席内あちこちで
クラッカーが小炸裂、般若と天狗の面は踊り、スクリーン前には人形が墜ち、
面の口や舞台前面からスモーク噴射。で天変地異といった具合。
ラストはスクリーン場面と同じに、桜花を盛大に舞い散らして、臨場感。
上演終わって、「案内カエル」が「劇終」とある札をさげ、お辞儀しておしまい。
入口階段から外。回廊パフォーマー達が居並んで挨拶。仕事くださーいとお願い。
霧生館公式ホームページ http://get.to/kiryukan/
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