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 初春大歌舞伎 夜「熊谷陣屋/春興鏡獅子/文七元結」

 @東銀座 歌舞伎座(2002/1/2-26 25ステージ)
 http://www.shochiku.co.jp/play/
 全指定 一等席15750円 二等席10500円 三階A席4200円 三階B席2520円
 一階桟敷席16800円 >>一幕見席 時間割
 出演:
・一谷嫩軍記 熊谷陣屋
 幸四郎:熊谷直実
 松江 :藤の方
 染五郎:源義経
 高麗蔵:堤軍次
 錦吾 :梶原平次景高
 左團次:弥陀六 実は弥平兵衛宗清
 雀右衛門:熊谷妻・相模
 
 吉五郎:亀井六郎
 蝶十郎:片岡八郎
 又之助:伊勢三郎
 錦弥 :駿河次郎
 幸太郎、翫之助、吉三郎:百姓
 妃世助、京子郎、梅二郎、東志二郎:近習
 竜之助、吉二郎、蝶之介、橋吾:軍兵

・新歌舞伎十八番 春興鏡獅子 作:福地桜痴
 勘九郎 :小姓弥生 後に獅子の精
 岡村研佑(清元延寿太夫の子):胡蝶の精
 中村江梨(芝翫の孫):胡蝶の精
 吉之丞 :老女・飛鳥井
 歌江  :局・吉野
 鶴蔵  :家老・渋井五左衛門
 亀歳  :用人・関口十太夫
 
・人情噺文七元結 口演:三遊亭円朝 補綴:竹柴金作
 吉右衝門:左官長兵衛
 松江  :女房・お兼
 染五郎 :手代・文七
 宗之助 :娘・お久
 歌昇  :鳶頭・伊兵衛
 左團次 :和泉屋清兵衛
 玉三郎 :角海老女房・お駒
 芝のぶ :角海老娘分・お光

 吉三郎 :角海老手代・籐助
 左升  :遣手・おかく
 歌女之丞:女郎・吉野
 松之亟 :女郎・花香
 守若  :女郎・待人
 柴若  :芸者 おきん
 石山真帆:小じゅく お豆
 蝶十郎 :手代・喜助
 四郎五郎:家主・甚八

 2002/1/2(水)曇 4:30-8:58PM(85/休35/59/休18/71) 2F中段 客席満員(1800?人)
 客層:年齢層の高い老若男女。女性7割、着物率1割。
 客入れ:初日。向かいの剏松(字違うか。お弁当屋)が休み。3Fのおでん食堂か
 カレー?と考えるも、適当にお寿司購入。前売り完売、当日券不明。昼の終演4:01PM
 夜の開場4:12PM。開演まで18分と慌ただしい。おまけに熊谷なんで90分近い上演。
 休む暇なし、つうか逆に寝ちゃう。NHKの生中継あり。2Fのロビーでアナウンサーが
 煌々と明かりを浴びて、あーだこーだ。久々に無料パンフをみると、ちゃんと当月の
 内容(以前は翌月内容)。物販。筋書(B5版 1300円)、カレンダー(1600円)ほか。

 なんかベスト選集な演目、演劇な濃い人気役者そろえて、ファンお楽しみの当月。
 鏡開き余興の「鏡獅子」は昼夜バージョンを変えてエントリ。昼の連獅子なんぞ、
 大阪(團十郎、新之助)と勝負!、な憎い趣向。

・熊谷陣屋
 舞台。源氏方・熊谷の陣屋。下手の桜に制札・一本折ったら指一本切る、とあり。
 お話。源平一の谷の合戦。源氏方・熊谷直実は平家の公達敦盛を討ち取り。熊谷には
 敦盛と同い年の息子あり。首実検に来た義経、熊谷が差し出す首を見て、妻相模は
 びっくり。それは…。

 きりりとしまって心地よし、今のスタンダード。熊谷・幸四郎。腹に一物、堪えて
 哀愁な存在感○。大ラス・幕外引っ込みも無常観たっぷり、堪能しましたねこ。
 目線と表情の細やかさと全体大芝居のバランスがいい感じ。義経・染五郎。いうこと
 なしの美丈夫ぶり。相模・雀右衛門。的確。弥陀六・左團次。胡散臭い佇まい○。
 美味しい役所をならでわのはまりぶりで好演。

・鏡獅子
 舞台。将軍家の御座所。でかい牡丹の花が沢山の金屏風。鴨居に舞う蝶。
 お話。石橋物、つうの。鏡曳きの余興。将軍の御前にて女小姓弥生の踊り。手獅子に
 導かれて一旦引っ込み、後半は文字通り獅子奮迅となる。静と動のダイナミズム舞踊

 勘九郎、気合入りまくり。大薩摩の威勢よいリズムに乗って、きびきび、ぴしっと
 決まり。38回回しも、揺るぎなく、端正。二枚扇の芸とか同様。前半、白塗りの小姓
 顔立ちはなんか埴輪に似て、愛敬あり。ハニーと呼びたいねこ。胡蝶の男子女子。
 お人形みたい、すっとした中村江梨。子供とおもえぬ達者な動き岡村研佑。他の集は
 地味目にして、看板役者を引き立てて○。

・文七元結
 舞台。貧乏長屋内〜吉原置屋を回転舞台。また、川縁の景色へ転換。
 お話。左官の長兵衛。腕はいいが、酒と博打が過ぎて、暮らしどん底。みかねた娘が
 吉原の角海老に身を売り込み。長兵衛、反省。帰る道すがら、川へ身投げ?の若い
 手代を助けるが…。笑って泣いて大団円の人情噺。

 しっとり湿り気もいい感じ。歌舞伎座ならでわの美味しい配役。左官の長兵衛・吉右
 衝門。江戸っ子の毅然としたとこ、とほほとするりと抜けるとこ、の案配○。間合い
 さすがに巧し。もっと砕けた人間味UP、はお門違いかしら。女房・松江。過ぎず
 ツッコミ、教科書通りぽくてちょっと不満。手代文七・染五郎。若さ故な若やぎ○。
 角海老女房・玉三郎。さりげで素敵。。角海老娘分・芝のぶ。きれい。はあ。

 一幕見時間割
 <昼>
 鞘當         11:00-11:23  900円
 連獅子        11:33-12:29PM
 妹背山婦女庭訓・吉野川 12:59-2:59PM 1,000円
 さくら川       3:19-4:01PM  600円
 <夜>
 一谷嫩軍記・熊谷陣屋 4:30-5:55PM 900円
 春興鏡獅子     6:28-7:27PM 800円
 人情噺文七元結   7:45-8:58PM 800円