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@東銀座 歌舞伎座(2003/6/1-25 25ステージ)
http://www.kabuki-za.co.jp/
全指定 一等席14700円 二等席10500円 三階A席4200円 三階B席2520円
一階桟敷席16800円
河竹黙阿弥歿後百十年 通し狂言曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)
時鳥殺し(ほととぎすごろし)/御所五郎蔵(ごしょのごろぞう)
序幕 名取川見染の場/長福寺門前の場/浅間家殺しの場
二幕目 五條坂仲之町の場/甲屋奥座敷の場/廓内夜更の場
大詰 五郎蔵内腹切の場
仁左衛門:須崎角弥 後に 御所五郎蔵、後室百合の方
玉三郎 :おすて 後に 愛妾時鳥、妻皐月 後に 傾城皐月
孝太郎:傾城逢州
染五郎:浅間巴之丞
高麗蔵:花垣志摩之助
勘太郎:雪枝小織之助
錦 吾:花形屋吾助
三由次郎:子分畠山次郎
男女蔵:子分二宮太郎次
金兵衛:金貸し
市 蔵:子分秩父重介
権十郎:子分新貝荒蔵
友右衛門:子分梶原平平
秀太郎:甲屋女房お松
左團次:星影土右衛門
2003/6/22(日)曇 5:30-9:01PM(66/休30/76/休10/29)1F上手 客席満員(1900?人)
客層:お姉さまとおばさま中心。客席お茶の間状態の人、少々。
客入れ:拙者ムニエルとはしご、1幕「御存鈴ヶ森」は間に合わないのであきらめ。
両花道。上手側の近くでわくわくねこ。物販。筋書1200円ほか。
舞台。「時鳥殺し」御殿と裏庭。「御所五郎蔵」郭の入口。町家。両花道わくわく。
お話。「時鳥殺し」奥州の殿様が巡礼娘を寵愛。正室の母親に恨まれ、娘は美しい
庭園でなぶり殺しにされちゃう。「御所五郎蔵」。殿様の元家来・現任侠は殿様の
ため、傾城身請けの金策。この殿様、お盛ん。任侠の妻は夫のため、金を稼ごうと
他の男に抱かれる。これを裏切りと勘違いした任侠は逆上。救いようがない悲劇へ
ばかまっしぐら。
美しいからこそ、映える残虐絵巻。お腹一杯ねこ。歌舞伎様式で華美にみせてる
けど、世紀末、猟奇な味わいはちと胃にもたれ。舞踊とか、デザート演目で口直しが
ほしいところ。通し上演なの!?。殿様繋がりはあるけど、ほぼ無関係な2つの愛憎
もの。本気で全編通してもらえると、すっきり(ヘビーな内容は脇において)する
かも。
役者。後室・仁左衛門。憎々しげな、やり過ぎてコミカルにも感じさせる有り様◎。
清廉な時鳥・玉三郎。血染め姿の美しさ◎。ビビッドで2人とも素敵。颯爽青年・
御所五郎蔵も演じる仁左衛門は、多重人格な変わりようで面白し。