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＠東銀座 歌舞伎座（2003/7/2-26 25ステージ）
http://www.kabuki-za.co.jp/
全指定 前売り当日とも 一等席14700円 二等席10500円 三階Ａ席4200円
三階Ｂ席2520円 一階桟敷席16800円
一、妹背山婦女庭訓 蝦夷子（えみじ）館の場
作：近松半次
歌 六：蘇我蝦夷子
猿 弥：安部中納言行主
春 猿：入鹿妹橘姫
笑三郎：入鹿妻蓍（めど）の方
右 近：蘇我入鹿
二、檜垣（ひがき）
猿之助：檜垣の老女 実は老女の亡魂
亀治郎：小野小町
芝 翫：四位の少将
三、盲長屋梅加賀鳶 本郷木戸前勢揃いから赤門捕物まで
作：河竹黙阿弥
猿之助：天神町梅吉、竹垣道玄
歌 六：春木町巳之助
芦 燕：雷五郎治
弥太郎：御神輿
門之助：道玄女房おせつ
玉太郎：数珠玉房吉
亀治郎：昼ッ子尾之吉
右 近：魁勇次
猿 弥：虎屋竹五郎
段治郎：磐石石松
寿 猿：金助町兼五郎 家主喜兵衛
笑 也：小間使お朝
幸右衛門：伊勢屋与兵衛
東 蔵：女按摩お兼
梅 玉：日蔭町松蔵
2003/7/14（月）雨→曇 11:00-3:25pm(内訳下記) 3階前方より 客席7割（1300人）
客層：30才代以下2,3割の大人客席。見渡すと鈍色だし。女性8割。
客入れ：３階は連なって空席など結構あり。やっぱ仕掛けびっくりの夜が入っている
のかしら。小雨の天気も終わる頃にはあがり、単純心持ち良いねこ。
物販。いつもどおり、筋書B5版 1200円。
・妹背山婦女庭訓 いもせやまおんなていきん
舞台。御殿。
お話。通し狂言の発端。蘇我入鹿は父蝦夷子の非道を嘆き、行に入っている。蝦夷子
は気にもとめず、残虐行為のし放題。しかし、謀反の証拠となる連判状がみつかり、
あえなく死刑。実はこれ、息子・入鹿の大陰謀の始まりなのだった。
型は決まるけど、右近入鹿、歌六・蝦夷子が軽量印象。ちとスケールが小さくて、
物足りないねこ。極彩色、パステルと衣装の色目がとりどりに楽しい。
・檜垣 ひがき
舞台。奥行きを生かしたすすき野。
お話。老女物のお能「檜垣」「関寺小町」に想を得た舞踊劇とか。浅茅ヶ原にたどり
着いた四位の少将と小野小町。突然に老女が現れ、少将への恋慕を訴え、小町との仲
を裂こうとする。とんだ色ボケぶり。骨寄せのアトラクションあり。
妄念の塊してる、猿之助の佇まいがムーディ。黒塚もそうだけど、哀しいまでの妄執
を見事に描いて、さすがのお家芸。婆なのに、やけに早間でスムースな歩きぶりが
妖しくて◎。ラストをむりくり夜明けで大団円とせず、闇のままに幕とするのが
現代的でふーん。
・盲長屋梅加賀鳶 めくらながや うめがかがとび
舞台。往来、商家、裏長屋。
お話。不仲の大名火消し加賀鳶と、町火消しが一触即発。頭の梅吉と松蔵が止めて
収まり。梅吉女房おすがは子分との不義を疑われるも、デマとわかり、これも収まり
その頃、とんだ悪者な按摩・道玄。女房の姪・お朝が、奉公先の伊勢屋で乱暴された
とありもしない話をでっち上げ、相棒のお兼とゆすりの算段。早速、伊勢屋でことに
およぶが、通りがかりの頭・松蔵に詐欺を見破られて、南無三宝。
猿之助・道玄○。人を殺しての凶暴な凄み、ゆすりで図太く、悪びれない下司野郎
ぶり。しかも、妙に愛嬌があって、食えない怪物キャラを好演。相棒役の東蔵・お兼
の湿った色気○。江戸前よりなんで、もっとすえた匂いをさせてもいいかも。
梅玉・松蔵がからっとしたハンサム演技。猿之助・道玄がむねやけ気味に濃いキャラ
なので、なおさらに爽快。濃い曲者主役に、味わいの脇役が絡んで、活気ある舞台が
楽しいねこ。場面が飛びすぎて、？なとこいくつか、その内通しでみてみたいねこ。
昼の部 幕見席料金 妹背山婦女庭訓 蝦夷子館の場 11：00-11：47 700円 幕間 30分 檜垣 12：17-13：09 800円 幕間 25分 盲長屋梅加賀鳶 13：34-13:50 1000円 幕間 5分 13:55-15：25
夜の部 四谷怪談忠臣蔵 発端、序幕 16：30-18：34 1000円 幕間 30分 四谷怪談忠臣蔵 二幕目 19：04-20：10 800円 幕間 25分 四谷怪談忠臣蔵 大詰 20：35-21：32 700円