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＠白山 三百人劇場(2003/8/8-10 6ステージ）
http://www.bekkoame.ne.jp/~darts/
＠大阪 近鉄小劇場7/30-8/3 7ステージ
作：川下大洋 演出：上田一軒［スクエア］ 舞台監督：久保克司
照明：池田哲朗 音響効果：三好里美 美術：柴田隆弘 衣装・小道具：水野泰影
写真：鎌田輝彦 宣伝美術：孫誠 制作：伊藤恭子
プロデューサー：神夏磯秀[吉本興業] 企画製作：吉本興業
出演：
川下大洋[Piper] ：岩矢克人（中年初婚花婿）
粟根まこと[劇団☆新感線]：鴨名江藤和（岩矢の後輩）
腹筋善之介[IQ5000] ：ゾフィ・スクネケン（神父）
楠見 薫 ：黒臼美佳（バツイチ花嫁）
上田一軒［スクエア］ ：美佳の母
2003/8/9(土)風雨 7:07-8:52PM(1'40) 中段下手 客席満員（260人）
客層：20才代前半の女子7割。20-30才代以上の大人ちらほら。
客入れ：当日券ありとか。両端に補助席あり。久々の本劇場。椅子がよく、千鳥配置
と傾斜で見やすさ○。折り込みパンフなし。物販。パンフ(□18cm 20ページ オー
ルカラー 1000円）役者写真、インタビュー、座談会収録。Ｔシャツ(２種類
2000円）、ステッカー400円。ＤＶＤ予約受付中。
関西の曲者役者と、リアルキャラのとほほ人情芝居で注目のスクエア・上田一軒演出
おくる、役者・川下大洋作品。
舞台。教会。山形の祭壇とパースした柱で三角形雰囲気。正面、両脇に階段からあが
ってステンドガラスを背景に「聖域」。四本柱で囲まれ、角付帽子みたいのを奉り。
紅いカーペットは正面手前までしかれ。
お話。結婚式の演出は映画「卒業」よろしく、花嫁を奪い去る趣向で。と、おかしな
ことを考えた中年初婚の花婿。どうも結婚に自信がないらしい。自分でいいのかなど
花嫁に問い直す体たらく。そんな彼が禁断の聖域につい入ってしまって、パラレルワ
ールドへワープ。そこでは、花嫁のキャラや結婚の趣向はとんでもないもの。移動を
続ける男に、秘密を握る神父は男の潜在する願望で、世界は造られるというが…。
大人の自分探し、種々役者芝居で彩り。相手のために自分を知ろうとしない、ありげな
男の自己実現。惑う中年へのエール？。作者の性格か、丁寧ていうか、理屈だって
重ねる会話が多め。言葉より、もっと花嫁役との演技の交換でしてほしかったねこ。
不器用な主人公とはいえ。花嫁に理解してもらうとことか、全体に男視点なことや、
時々うんちくしちゃう主人公は作家まんま？、と微笑ねこ。
演出は、しっかり丁寧に会話、はっちゃける処はつぼを押さえて外しとウェルメイド。
ちょっとだめな主人公に頷いて、話を聞いてあげるな、優しい視点を感じさせて好感。
役者。できる役者の変化芝居、川下固定キャラとの対比が楽しいねこ。女子衆目の粟根
さん。クールとおばかを切り替えて、美味しいところさらい。楠見さん。静と動の
ふれ幅の大きさで面白く。腹筋さん。パワーマイムは少々、得体のしれないキャラで
みせ。上田さん。マンガなおかんキャラに笑い。