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＠新宿三丁目 シアターサンモール（2004/10/14-24 13ステージ）
http://www1.ocn.ne.jp/~sunmall/
全指定 前売4800円 当日5000円
原作：舞城王太郎（講談社刊「熊の場所」より）
ファンサイト http://maijyo.vis.ne.jp/
脚本：倉持 裕[ペンギンプルペイルパイルズ] 演出：河原雅彦
照明：佐藤啓 音響：堀江潤[オフィス新音] 衣裳：三大寺志保美
映像：ムーチョ村松 舞台監督：福沢論志＋至福団 演出助手：渡邊千穂[至福団]
宣伝美術：東學 宣伝写真：中川彰 宣伝ヘアメイク：河村陽子[DaB]
制作協力：細川展裕[ヴィレッヂ] プロデューサー：渡辺順子
企画・製作：株式会社クリオネ http://www.clioneinc.com
出演：
水橋研二 ：林 博之
持田真樹 ：梶原亜紗子（林の同級生・友人）
伊藤高史 ：大賀祐介（同上、梶原の恋人）
カリカ家城：増淵 豪（林の会社同僚）
新井友香 ：浅井美緒（同上）
木村靖司[ラッパ屋] ：貝島正一（林の会社上司）
東虎之丞 ：福原仁太（林の同級生、大賀と同じバスケ部））
石川浩司 ：バット男（プー）
2004/10/17(日)晴 1:10-2:56PM(1'45) 前方より 客席ほぼ満員(280?人)
客層：20-30歳代中心に幅広く、男女半々。おじさん少々、持田ファン＠双眼鏡少々。
客入れ：当日券あり、詳細不明。間際になって埋まる客席。床芝居がたまにあり、
前側だとたまに△。折り込みパンフ。A4 1枚。配役、スタッフの最小限。物販。
パンフ1200?円、買わずじまい。ポスター500円。
結構、クールな原作・脚本・演出組み合わせでのＰ公演。
舞台。屋内外区分け無く、同じく空間に置かれ。下手、小オフィス。課長机の前に
横に机２。キャビネットなど。上手、公園。床に人工芝？。ベンチ、小階段、
岩壁、木立。
お話。今はそつないスポーツ関係会社のサラリーマン。お馬鹿な同僚や気がある
らしいＯＬを気にしつつ、それより気がかりは高校同級生。恋人通しな二人は相思
相愛なのに、互いに上手く伝わらない。男性はバスケにかまけ過ぎ、恋人の誕生日
をすっぽかして、相手マジ切れ。女性は同じ社会人サークルのおっさんと寝て
しまう。それから女性はなんか壊れてしまって、今もエスカレーション。だれとも
わかんない子どもを妊娠、奇特な恋人は申し出て結婚。子どもを溺愛し、それって
バスケ一途の再来？。また、恋人な妻は疎外感と嫉妬からエスカレーション、子ども
虐待。そんなにすれ違っても、愛し合ってる（と言う）二人がよくわかんない、共通の
友人であるサラリーマン。憤りのはけ口や、弱い者が不条理に虐げられる事実から、
思い出すのはバット男。半殺しの目にあっても、携帯してた金属バットを振るわな
かった浮浪者。謎めいたバット男がバットを降りおろし、破壊することを望んでいた
ことで。
原作との違い。語り役の林君を社会人とし、会社と同僚キャラ追加。女性・梶原が
寝たおっさんを語り役の上司として関係性。物語、大まかな語りと会話は刈り込み
ながら原作のまま。あとは、死んだバット男との再会など、演劇な場面をいくつか
入れ込み。
表面的で薄味、まったりなんが食いたりず。期待し過ぎちゃったか？、ねこ。
すれ違う恋人達、弱いもん虐めのハードな不条理感と、距離をおいて関わる非現実
感。多量の言葉を弄しながら、説けない不安と不穏な空気。そこら作品の持ち味を
、恋人役役者がさらっと、また愛らしい外観と、奇妙な行動（会話）のギャップでみせ。
語り役は言葉に振り回されて、それだけで終わった感があり。なんか気の毒とも。
バット男役が怪しくてもなごみ系。石川さんキャラ故かしら。バット不使用がすん
なり納得できちゃって、それは拙いだろうと思うねこ。
原作にない会社設定はべたな面白キャラやら関係性やらで、逆に面白くもない
語り役の日常を醸し。でも、薄味で物語にあんま寄与せず。過去（高校時代）と
今（会社生活）がシームレスに転換。語り役の記憶と見ればさもあり、演出として
常套手段。だけど、もわーんと分かり難くしただけ感あり。ラスト。語り役は
バットを捨てて、世界は白光に満ち、ある決意を暗示。うーん、白光な不安は
むしろ日常風景の描写、バットをむしろ（心中）持つのがすんなりするんじゃ？。
と、煮え切らないレポートを書いてしまうねこ。
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