[ホーム]（個別ページができ次第、そちらにリンクします。）
＠下北沢 駅前劇場(2008/9/25-29 6ステージ)
http://www.honda-geki.com/aaa/ekimae1.html
全指定 普通 前売4000円 当日4300円 ベンチ 前売3700円 当日4000円
作：飯島早苗[自転車キンクリーツカンパニー] 演出：星田良子[共同テレビジョン]
舞台監督:富田聡 美術:鈴木浩二 照明：中川隆一 音響：小笠原康雅
衣裳：加藤真理茂 ヘアメイク：馮啓孝 宣伝美術：森崎偏陸
制作：中村文重、松嶋理史 中村ステージプロダクション
企画･製作：深沢敦
出演：
大島蓉子 ：文香（２作目が書けずにいる作家）
川俣しのぶ：薫 （自由な作風の作家）
深沢敦 ：まや子（遊び人の評論家）
山崎ハコ ：すえ (猟奇小説家、父を思慕）
2008/9/27(土)晴 7:05-8:51PM(1'46)後方中央 客席ほぼ満員(110人)
客層：20才代と中年女子の友達連れ、むっちりした男子の団体など。女性過半数。
客入れ：当日券あり。緩いひな壇にベンチ1、椅子7列。エアコン直下席へのブラケ
ット配布はなさそう。直下のいっけいさんは平気顔だったけど、離れてもコートで
完全武装のえりさんは心配顔。長袖の方が無難。 折り込みチラシそれなり。
パンフ A4 1枚 キャスト、スタッフ、予定。物販なし。カーテンコール1回2分。
告知など。
自転車キンクリートSTORE・初演(1998/10 ねこ未見)後、いくつかの劇団で再演を
重ねてきた佳作。今回、深沢敦の、おばさんの中におじさん役者がいる、新ユニット
旗揚げとして上演。ユニット名は、巨顔＝大島、深沢 レンズ(メガネ)＝川俣から
とか。ゲストに、根強い人気のシンガーソングライター・山崎ハコを迎え、歌も
たっぷり2曲。
舞台。アパート部屋が書き割り。上手に本棚とラジオ、中程に蓄音機、下手に窓。
光を当て起動、四季の花の影絵を映し。調度は本物。上手から両袖机、中央ラグ上に
丸テーブルと優美な曲線の椅子、下手にゆったり寝ころびソファ。入口は下手開口、
上手袖から隣室へ至る設定。
お話。昭和初期、若い女流作家仲間のたわいのない話と、仕事や家族の悩みと葛藤。
素直な演技と演出が作品と合い、心地良い。仕事や生活に誠心誠意な女性達には、
同時代意識な共感を呼ぶ作品。容姿や能力のコンプレックス、家族や恋人との関係、
過去のしがらみ。劇中登場人物より年がいった女優達が演じて、じっくりと胸に
沁みいるよな感慨深いものとし。自分探しで言葉多く、中盤湿っちゃう眠くなっちゃ
うけど、全編エピソードは楽しく。四季それぞれの風景や、なにより着替え衣裳の
演出がサービス満点。とりわけ、あっちゃんとハコさんがお楽しみ。
役者。適材適所。ハコさん。ありげな怪演に走らず、シリアスも明るく演じていい
感じ。あっちゃんの心配りの優しい瞳。我慢できない鋭い舌鋒も暖かくて○。
川俣さん、からっと快調。辛い現実をおいつ、逞しくある姿には思わず涙。
大島さん。自分を見つめ、悩み、やがて輝く過程を丁寧に演じ。ラストは微笑み
ねこ。
[月間一覧］