＠渋谷 青山円形劇場(2008/11/6-9 6ステージ)
http://www.aoyama.org/
全指定 一般前売3200円 当日3500円 学生前売2000円 当日2500円
＠兵庫 伊丹 AI・HALL 11/14-16 4ステージ
脚本・演出：青木秀樹
音響効果:笠木健司(とんかつ工房) 照明:床田光世 美術：ステファニー（劇光族）
、さくらの 舞台監督：塚本修 小道具：辻本直樹 美粧：増田加奈
パフォーマンス指導：石田陽介 宣伝美術：野間口幸子ほか 制作：塩田友克ほか
企画・製作：office crome
出演：
金沢涼恵 ：された女・サワコ
幸田尚子 ：男役の女・ヒゲロウ
木村美月 ：過去の女・サキ
渡邉とかげ：生き残った女・カッコ
奥田ワレタ：雑誌社の女・ミク
久保貫太郎：痴漢の男・コジマ
板橋薔薇之介：間違われた男・ヨシモト先生
森下亮 ：ヤクザの男・アジミ
板倉チヒロ：アキバの男・フミヒコ
2008/11/9(日)曇 3:37-5:20PM(1'42)サイド側中段 客席満員(240?人)
客層：20-30才代中心、学生もちらほら？。男女半々。
客入れ：当日券不明。客席は6/8ブロック使用。中央ステージの「木」が邪魔そう
だけど、ほどなく消えるので大丈夫。 折り込みチラシそれなり。アンケート用
ボードとボールペン付き。パンフ B5 3ページ。挨拶、写真付き配役、予定。
次回公演 来年6月赤坂RED/THEATERで新作。物販。公演DVD、オフィシャルパンフ
など。 カーテンコール1回1分。
福知山線脱線事故を念頭の一つとして書かれた最新作。
舞台。鍵穴の穴がセンターステージ。ゴルフのグリーンを思わせる円形緑地。ホール
ならぬ、屈折した鉄骨が円周上に6本起立。鍵穴の下部に壁。電子回路パターン地に
カラフルなフラフープ、ゴルフクラブ、掃除機、チェインソーが埋め込まれ。穴との
中間に砂地、どうもバンカーらしい。
お話。電車脱線事故の生存者が精神的外傷を克服する物語。精神的外傷とは
生き残った罪悪感を、事故が彼女の仕業であることと、動機が痴漢にあったこと
に転じたものらしい。そんな悩ましい彼女の脳内世界を七面倒くさく展開。
痴漢され、女として一角と喜ぶ悲しい女。でも、容疑の男二人はえん罪らしく
冗談じゃないと逃走するも、ボンテージ女に拉致され。気がつけば、廃止が
きまったゴルフ場。復讐？、何かわからん間に強制労働、一体…。そんなことは
余所に新聞記者は脱線事故の唯一生き残り女性と偶然出会い、衝撃的なスクープ
ちゃう？な事実を聞かされる。やがて、出会うはずがない彼らは一同に会し、
ここがゴルフ場ではなく、事故車両内であることに気づく。痴漢も被害者も一丸と
なっての脱出が試みられて。
悪夢と救済、少なくとも希望。痴漢と被害者〜欲望と憎しみ、事故と被害者〜恐怖と
生への執着、生き残った罪悪感らの葛藤が重層する生き地獄。自己中のとんがりキャラ
ぞろい、賑やかしギャグめく祭模様で描写。カラフルに狂的に彩りながらも冷静、
そんな作家脳内を興味深くみるねこ。池ポチャボールのようには代替がきかない
罪悪感、養生をするのは自分自身、とまではわかったけど、その先がもやもや。
もひとつ突き抜けてもよかったよな。出口なしの状況をループする動き、小道具、
物語で描いて面白し。
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